2023年度『ニッキン賞』表彰

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 47回目となる2023年度「ニッキン賞」の表彰式が開かれた。日本金融通信社の宮岸順一社長が2月21日に三井住友フィナンシャルグループ(FG)本社で中島達社長に、15日に広島市信用組合本店で山本明弘理事長にそれぞれ賞牌(しょうはい)と副賞(50万円)を贈呈した。三井住友FGは、23年3月に個人向け総合金融サービス「Olive」をリリース。約1年でアカウント開設数が200万件を突破するなど、若年層を中心に利用者を増やしている。取引の起点をスマートフォン、店舗はその補助という役割分担を明確にし、大胆なチャネル改革に着手した点でも注目されている。宮岸社長は「銀行界の殻を破る取り組み。革新性に満ちたサービスを通じて飛躍的に利便性を向上させた取り組みは、金融機関の模範として高く評価されます」と称賛した。広島市信組は預金と融資に特化したビジネスモデルを追求し、23年3月期で20期連続増収を成し遂げた。24年3月期も増収の見通し。役職員全員で現場重視の訪問営業で顧客と向き合い、課題解決と成長をサポートする。宮岸社長は、「長年にわたって中小零細企業を支え続け、業績を拡大してきた意義は大きい」とたたえた。なお、三井住友FGは副賞を辞退し、本紙と協議の上、令和6年能登半島地震災害義援金として日本赤十字社に寄付した。

三井住友FG、デジタル起点にチャネル改革


賞牌を受け取る中島社長(左、2月21日、三井住友FG本社)
三井住友FG社長 中島 達氏

三井住友FG社長
中島達氏

三井住友FG社長 中島 達氏

 三井住友FGは23年3月、スマートフォンを使った総合金融サービス「Olive(オリーブ)」を開発し、デジタル世代の若年層を中心に利用者を増やしている。契約は既に約170万件に達し、店舗がない地域からの申し込みも目立つ。取引の起点をスマホに変え、店舗は補助という役割分担を明確にし、チャネル改革にも着手した。銀行界の殻を破る革新的なサービスは高く評価される。

広島市信用組合、預貸特化の事業戦略を継続


副賞を受け取る山本理事長(右、2月15日、広島市信組本店)
広島市信組理事長 山本 明弘氏

広島市信用組合理事長
山本明弘氏

広島市信用組合理事長 山本 明弘氏

 広島市信組は預金と融資に特化したビジネスモデルを徹底的に追求し、23年3月期で20期連続増収を成し遂げた。24年3月期も増収の見通し。役職員全員で現場重視の訪問営業に力を入れて顧客と向き合い、課題解決と成長をサポートしている。さらに、バルクセールによるオフバランス化を徹底し、不良債権比率を1%台に低下させるなど健全経営も堅持している意義は大きい。

ニッキン賞規定抜粋

一、 目的

金融機関が国民大衆とともに発展していくため、金融機能の開発、経営の合理化などへの貢献、社会貢献活動、行職員の称賛に値する善行などを顕彰し、奨励することを目的とする。

一、 表彰の対象

  1. 新しい金融商品・サービスを開発、顧客に大きな利便をもたらす行為
  2. 事務システムやサービスの品質向上、新しい機械化システムの開発など、経営の合理化に寄与する行為
  3. 公共機関として正しい姿を国民大衆に啓もうし、率先垂範する行為
  4. 研究や論文、提言などが、賞の目的に合致する顕著な成果につながったと認められる行為
  5. 社会奉仕活動、防犯活動、災害救助活動など社会的貢献が顕著な行為
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