2026年5月22日号2面 政府、ミュトス悪用対策 策定、金融など15分野連携
政府は5月18日、米アンソロピック社が開発した新型AI(人工知能)「Claude Mythos(クロード・ミュトス)」に代表される、急速に高度化するAIによるサイバー攻撃への悪用懸念に対応するため、関係省庁連絡会議を開いた。金融など15分野の重要インフラ事業者やセキュリティーベンダーなどと連携し、対策パッケージを策定した。
対策パッケージは、「脅威の可視化」を意味する英語の四つの単語の頭文字を取り、「プロジェクトYATAシールド」と名付けられた。金融庁が金融機関などと…
2026年5月22日号3面 地域銀行の2026年3月期決算、純利益37%増1.8兆円、74行・Gが増益
地域銀行の2026年3月期決算がほぼ出そろった。80行・グループ(G)の連結純利益は前年同期比37%増加の1兆7756億円となり、74行・Gが増益または黒字転換となった。資金利益や株式関係損益の拡大が寄与した。2027年3月期は65行・Gが増益を見込む。
単体の本業の収益力を示すコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は、32%増の2兆4576億円。国債等債券損益は…
2026年5月22日号4面 横浜銀行、ゴールベース提案浸透、投信成約6割は新ツール
横浜銀行は、顧客が設定した目標に基づき投資信託のポートフォリオを提案するゴールベースアプローチを強めている。2025年12月中旬からゴールベース型の新ツールを活用した対面販売を開始。2026年3月末までの3カ月半で、新ツールを使った成約が投信成約全体の6割になるまで浸透した。将来的には保険商品などにも広げたい意向だ。
「毎年、海外旅行できる生活を送りたい」――。各営業店では独自開発した「Goal Design Lab(ゴール・デザイン・ラボ)」を使い顧客の夢やライフプランを最初に聞き…
【写真】ライフプランに応じた目標を顧客と共有できるゴール・デザイン・ラボのイメージ画面
2026年5月22日号5面 千葉銀行などの次期基幹系、システム開発を迅速化、AI使い効率性高める
千葉銀行や第四北越銀行など地域銀行5行が利用する「TSUBASA基幹系システム」は、2028~2030年度に次期システムに移行する。2026年1月から構築に着手しており、AI(人工知能)や最新の開発ツールを利用できるようにしてシステム開発を迅速化する。群馬銀行も共同化に合意し、さらなるスケールメリットが期待される。
次期システムは2021年度から、参加行のシステム担当者と若手行員、ベンダーを含めて検討してきた。プログラムの肥大化をはじめ改修の必要な箇所を洗い出すなど…
2026年5月22日号6面 信金、法人預貸ともに高水準、中小バランスシート増大か
信用金庫の法人向け預金と貸出金が高水準で推移している。信金中央金庫が公開したデータによると、信用金庫業界は2026年3月末時点で、預金が前年同月比0.2%増の161兆8894億円、貸出金は同1.6%増の83兆143億円となった。個人預金は減少傾向にある一方、法人預金が伸長。法人向け貸出金の残高もコロナ融資後の水準を保つ。信金の取引先である中小企業のバランスシートが増大し、経営効率が低下している可能性が浮かび上がる。
信金全体の預金残高は、個人預金の減少を主因として、近年伸びが鈍化している。他業態との預金獲得競争激化や資金が投資へまわるなど…
2026年5月22日号15面 地域銀行、中東情勢 長期化懸念、引き当てや体制整備も
地域銀行は、中東情勢の長期化に対する警戒感を高めている。足元では取引先への影響は限定的だが、今後拡大する可能性を考慮し、引き当ての実施や支援体制の整備などで先手を打つ銀行が増加。関西みらい銀行は先行きの不透明感が強まるなか、顧客支援を優先して与信費用の発生を織り込んだ。千葉銀行は、取引先を個社別に支援する体制を整備する。
関西みらい銀行が行った取引先へのヒアリングでは、6割強の企業で中東情勢が業績に影響があると回答。そのうち対応を検討できていない先は…
2026年5月22日号16面 四国銀行、実践力培うAIロープレ、「トーク道場」で新人育成
【高松】四国銀行は、生成AI(人工知能)を用いたロールプレーイングシステムを新人育成に活用する。AIが顧客役を担い、音声またはテキスト入力で会話しながら実践的な演習を実現。演習後はフィードバックを受けられるのも特長の一つ。研修での学びをロープレで繰り返し実践し、新入行員の早期育成につなげていく。
AIロープレは「しぎんトーク道場」と称し、システムベンダーの協力を得て独自に開発したシステムを活用。行員はあらかじめ用意した…
【写真】スマホやタブレットなどを使い、AIロープレで電話応対の演習をする新入行員ら(4月23日、四国銀行本店)
2026年5月22日号18面 清水銀行島田支店、即断の課題解決型営業、行内M&Aもマッチング
【静岡】清水銀行島田支店(本多真也支店長=行員15人うち渉外6人。パート6人)は、僚店である初倉支店の融資・渉外機能を集約し、案件の情報共有による方向性の即時決定で課題解決型営業を強化している。行内連携によるM&A(合併・買収)も実現し、2026年3月末の事業性貸出金残高の拡大に寄与。2025年度の店舗表彰で7年ぶりに優績店表彰を受けた。
同店は2025年10月、初倉支店を個人特化店とする島田ブロックの母店に。これに伴い本多真也氏は島田支店長と初倉支店長を兼務し、同ブロックを統括する。営業エリアは…
【写真】渉外担当と融資担当で重点推進地区を確認する本多真也支店長(右、4月15日、清水銀行島田支店)