2026年7月10日号3面 地域銀行、「最終落ち」学生の就活支援、地元人材流出防ぐ
地域銀行で、自行の新卒採用の最終選考で不採用となった学生が同地域の企業からオファーを受け取れるよう、スカウト型採用サービスを案内する動きが広がる見通しだ。地元での就職意欲が高い学生の流出を防ぎ、企業の人材確保につなげる。みなと銀行がリクルーティングサービス「ABABA」の機能を活用して2026年卒採用からスタート。広島銀行や愛媛銀行も今後、始めたい考えだ。
ABABA(アババ、東京都)が提供する「ABABA」は最終選考まで進んだ学生だけが登録できる就活サービス。2027年卒の登録者は7万人に達する。登録者の学歴や希望業界・職種のほか…
2026年7月10日号5面 ふくおかFG、工場コンサル本格化、金属商社“第2フェーズ”
【福岡】ふくおかフィナンシャルグループ(FG)は、傘下の金属加工商社FFGインダストリーズを通じた工場建設コンサルティングを本格化する。同じグループの福岡銀行の支店などと協働し、工場の企画設計から施工まで相談に応じる。2026年から企業提案を始め、10件程度のコンサル契約を結んだ。FFGインダストリーズは今後数年で、関連のコンサル収入を同社売り上げの3~5割まで増やす方針だ。
同社は2023年5月、初の国内金融機関グループの金属加工品総合商社として設立。発注企業から加工品のオーダーを受け、協力工場に製作を依頼する。現在、工場のネットワークは2000社まで拡大し…
【写真】案件の進ちょくを確認する(左から)FFGインダストリーズの時枝明正・ビジネスソリューション部長、O2Pの松本晋一社長、松本哲治執行役員(FFGインダストリーズ提供)
2026年7月10日号6面 豊川信金、税理士連携で予兆把握、保証制度や決算報告活用
【名古屋】豊川信用金庫(愛知県、真田光彦理事長)は、税理士と連携し取引先企業の経営支援に積極的に取り組む。保証制度や決算報告会で経営の予兆を把握する。
注力するのが、愛知県信用保証協会が2月から取り扱い始めた税理士連携中小企業者支援保証。融資期間は最長15年、据え置き期間は5年。融資実行から3年にわたり、税理士が半年に1回…
【写真】豊川信金事業支援部の担当者(右)と打ち合わせする豊橋曙事務所の松本浩康所長(左)と愛知県信保協経営支援部経営支援課の佐竹拓也副長(6月12日、豊川信金事業支援部)
2026年7月10日号7面 埼玉県信金、LINE・動画で接点構築、年齢などセグメント配信
埼玉県信用金庫(埼玉県、井上義夫理事長)は、公式LINEと職員出演動画の配信を通して、ブランディング、非対面プロモーション、取引先事業者支援を展開。1分程度の縦型ショート動画をYouTubeに投稿している。
多い月で6本の動画を撮影。半分はキャンペーン定期預金の紹介などプロモーションや、「1分でわかる資産運用のコツ」といった内容で、営業推進部が台本作りを担当。バンキングアプリに掲載する広告と異なり…
【写真】ラグビーチームを応援するカフェを紹介する本店営業部担当者たち(2025年12月5日、配信開始は2025年12月21日、埼玉県信金提供)
2026年7月10日号12面 特集 金融界の2026年株主総会、地域銀行再編に関心集まる
株主提案は大幅減
金融界(銀行・証券・保険)の2026年3月期定時株主総会は6月19~29日に開催され、株主との間で、再編、成長戦略、株主優待などをめぐる対話が行われた。株主との事前の対話が広がったことを受け、総会会場での株主提案は7社で合計17議案にとどまり、前年の11社・45議案から大幅に減少した。
■経営姿勢の変化注視
地域銀行の再編が広がる中、経営統合や合併は株主にとっても重大な関心事となっている。七十七銀行、群馬銀行、めぶきフィナンシャルグループ(FG)、大垣共立銀行…
【写真】3メガバンクグループの株主総会では環境・気候変動に関する質問があった(写真は三菱UFJFG、6月26日、都内ホテル)
2026年7月10日号16面 SMBC日興証券、AIで年46万時間効率化、10通りのツール活用
SMBC日興証券は、生成AI(人工知能)の活用により、年46万時間以上の業務効率化効果が出ている。10通りの特化型AIツールの活用などにより効率化した。各部室店長が旗振り役となり、社員一人一人がAIを日常業務に取り込むカルチャー醸成を進めている。
2023年に生成AI活用検討ワークショップを開催。そこで、実際の業務内容に合ったユースケースを集め、開発効率などを考慮して10通りの特化型ツールを開発した。順次導入を進めている。
その一つが、人間同士の練習と違って回数の制約や心理的ハードルが少ない「ロープレAI」だ。AIが社内会議などに向けた…
【写真】集中的にAI活用を学ぶデジタルトレーニー研修(6月15日、本部、SMBC日興証券提供)
2026年7月10日号19面 千葉銀行、闇バイトに関わるな!、ゲーム教材で疑似体験提供
若年層の闇バイトや金融トラブルの被害を防ぎたい――。千葉銀行は、千葉県内の小学校から大学までに実施している出前授業で、被害の未然防止に向けた内容を拡充する。教育スタートアップのClassroom Adventure(クラスルームアドベンチャー、東京都)と業務提携し、7月からゲーミフィケーションを活用した教育プログラム「『レイの失踪』から学ぶ!未来を変えるお金のチカラ」を提供。疑似体験を通じて金融トラブルのリスクを自分事として捉えてもらう。
同行はこれまで、金融やキャリア教育を県内の学校で提供してきた。ただ、近年は闇バイトやSNSでの犯罪勧誘、さまざまな金融トラブルが社会問題となり、若年層がターゲットになるケースも多い。そこで学校側からニーズが高かった金融トラブルの内容を拡充し…
【写真】闇バイトに巻き込まれる過程を疑似体験できる教育プログラム「レイの失踪」(千葉銀行提供)
2026年7月10日号20面 北陸銀行奥越エリア、支店を学生マンションに、地域貢献 預金へ波及
【金沢】北陸銀行奥越エリア〈勝山、大野各支店、中野知育エリア統括(6月23日付で高岡広小路支店長に異動)=行員計14人うち個人担当4人。スタッフ9人〉は、支店建物を地域に不足する学生向けマンションに建て替えたり、行政の施策に呼応し脱炭素対応にするなどして存在感を高めている。地域に貢献しようとする姿勢は住民に伝わり預金獲得でプラスの効果をもたらした。
中野知育支店長は2024年6月に着任。「地域への貢献」を支店経営の軸にしている。
マンション建設は、福井県立大学が勝山市に恐竜学部の開設を発表したことがきっかけ。高齢化が進む地域に若者を呼び込む絶好の機会である一方で…
【写真】プテラノドンのオブジェがある北陸銀行勝山支店前で談笑する(左から)の玉木祐子勝山支店長、中野知育エリア統括、大北久保建設の和田晃幸社長(6月11日)