2026年4月3日号3面 しずおかFGと名古屋銀行、2028年めどに経営統合、総資産20兆円超え
静岡銀行を傘下に持つしずおかフィナンシャルグループ(FG)と名古屋銀行は3月27日、2028年4月1日をめどに経営統合すると発表した。統合すれば総資産合計(25年12月末)が22兆1000億円となり、全国4位(統合予定含む)の地方銀行グループが誕生する。3月25日には千葉銀行と千葉興業銀行、26日には群馬銀行と第四北越FGが、それぞれ経営統合に最終合意。「金利ある世界」で地域銀行の規模拡大が進む。
しずおかFGと名古屋銀は経営統合に向けて検討を進めることで27日、基本合意した。株式交換でしずおかFG傘下に名古屋銀を収める形で協議する。名古屋銀は…
【写真】経営統合を決めた(左から)八木稔・静岡銀行頭取、柴田久・しずおかFG社長、藤原一朗・名古屋銀行頭取(3月27日、東京都内のホテル)
2026年4月3日号4面 「ちばFG」「群馬新潟FG」、金融力強化へシナジー追う、2027年4月設立
2027年4月、二つの新金融グループが誕生する。千葉銀行と千葉興業銀行が3月25日、群馬銀行と第四北越フィナンシャルグループ(FG)が26日、それぞれ経営統合に最終合意した。新しい持ち株会社は両社とも連結総資産20兆円超の金融グループになる。シナジー(相乗効果)を発揮し、地域金融力を高める。
千葉銀行と千葉興業銀行は「ちばFG」を設立し、両行を傘下に置く。社長には米本努・千葉銀行頭取、副社長は梅田仁司・千葉興業銀行頭取が就任。名称は…
【写真】(左上)握手する米本努・千葉銀行頭取(左)と梅田仁司・千葉興業銀行頭取(3月25日、千葉銀行本店)。(右下)会見する殖栗道郎・第四北越FG社長(左)と深井彰彦・群馬銀行頭取(3月26日、東京都内)
2026年4月3日号5面 愛媛銀行、架電推進体制を強化、将来の内製化見据え
【高松】愛媛銀行は、ローン商品などの架電推進を強化している。2025年度はダイレクトセンターによるローン推進で、年間目標の3700件を上回って着地する見込み。アイフルなどからの出向者を受け入れてダイレクト営業を展開してきたが、将来的な内製化も見据えている。
ダイレクト営業体制は2020年度の立ち上げ以降、電話営業の強化に向けてアイフルやSMBCコンシューマーファイナンス(CF)からの出向者を受け入れ…
【写真】ローンだけでなく預かり資産のニーズ喚起でも架電推進の体制を整えた(3月11日、愛媛銀行本部)
2026年4月3日号6面 岐阜信金、内部監査を将来予測型に、リスクマップ共有
【名古屋】岐阜信用金庫(岐阜市、好岡政宏理事長)は、内部監査の社内提言機能を高める。監査部による積極的な進言を好岡政宏理事長ら経営陣が後押し。本部各部の固有業務で発生しうる重要な事象を図にまとめた「リスクマップ」を作り、将来を見越した「フォワードルッキング型」の監査を実践している。
同信金の監査部で監査に携わる職員は12人。10以上の部署と約90の営業拠点をカバーするには、効率化が欠かせない。そこでリスクの高い…
2026年4月3日号8面 特集 関東地区地域銀行、取引先組織で新しい価値提供
企業つなぎ稼ぐ力を底上げ
地域銀行による取引先企業の組織化が改めて注目されている。人口減少や事業承継難など地域経済の下押し圧力が強まるなか、経営者同士をつなぎ新たな協業などを促す“ハブ的存在”にしようとする動きが広がる。独自のネットワーキングで差別化に取り組む関東地区地域銀行を取材した。
■本音語る場つくる
「業種・業態を超えてタッグを組み、地域に新しい価値を提供したい」。千葉興業銀行が2025年10月に始めた法人向けオンラインコミュニティーサイト「ちばCoラボ」のキックオフイベント。登壇した医薬品総合商社の4代目社長はサイトを通じた事業拡大に…
【写真】オンライン併用の「ちばCoラボ」イベントで約100社が地域活性化施策を議論した(2月27日、千葉県内)
2026年4月3日号10面 特集 東海地区金融機関、フローで見る法人育成策、若手・中堅磨く
孤独にせず高め合う
【名古屋】「若手が持ってきた新規融資、他行が融資を打ち切った先だったよ」――。ある岐阜県の信用金庫融資部長が、愛知県店舗の現状に肩を落とす。有望エリアで珍しくない光景だ。案件を迅速に判断し、どう動くかは現場の力量次第。そこで東海地区の金融機関は法人担当者の育成を急ぐ。(1)企業分析(2)ヒアリング(3)提案――の営業フロー別に育成策を見た。
■分析し関係構築
三菱UFJ銀行は2025年度から半期に1回、中部地区で「企業分析」を学ぶ研修を開催している。対象は…
【写真】商品について店内で相談する名古屋銀行の担当者(左、2月5日、名古屋銀行川原通支店)
2026年4月3日号16面 先輩から後輩へ贈る 七転び八起きの術(1)、失敗は“客観視”し糧に
法人営業でキャリアを積み、2025年8月から法人渉外課長として活躍する横浜銀行の小倉千明さん。融資判断するうえで取引先企業の実態を知る重要性を「お客さまに迷惑をかけた失敗経験」から学んだ。
「見立てが甘く、自分で提案した融資の決裁が下りなかった」。そう振り返るのは…
【写真】部下とのコミュニケーションを日頃から密に取る小倉千明さん(3月16日)
2026年4月3日号18面 琉球銀行南風原支店、基盤取引から預貸増やす、若手が主体的に考動
【那覇】琉球銀行南風原(はえばる)支店(金子公洋支店長=行員16人うち渉外10人。パート・嘱託4人)は、事業者向けインターネットバンキングなど基盤取引を起点に預貸金を増やしている。「地域での預貸金シェアを高める」(金子支店長)との方針が浸透し、20代を中心とする若手行員の目標意識を高めたことも要因。部門間の主体的な連携が生まれている。
主な営業エリアは那覇市に隣接する南風原町。ベッドタウンとして人口が大きく増えている。近隣には地銀他行の大型店が2カ店あり…
【写真】取引先幹部(左)から新施設建設の説明を受ける金子公洋支店長(3月18日、南城市内の新施設予定地、琉球銀行提供)