2026年2月27日号2面 日本銀行、受け入れ担保 多様化進む、住宅ローン増 国債減で
日本銀行が金融機関から受け入れる担保の多様化が進んでいる。銀行などが抱える住宅ローン債権を信託化した「住宅ローン債権信託受益権」の割合が拡大。足元で全体の3割を超え、10年前に過半を占めていた国債や、地方債の残高を上回る。金利(債券価格)が変動しやすい局面で機動的売買を重視する運用姿勢や、残高を伸ばす住宅ローン動向が背景にあるとみられる。
日銀が金融政策の一環として講じるオペ(公開市場操作)や有事の資金繰り支援制度を通じて資金を供給する場合…
2026年2月27日号3面 メガバンク、2026年度「10%」賃上げへ、従組 過去最高のベア要求
メガバンクは2026年度、10%程度の大幅な賃上げを実施する。三井住友銀行は2026年春闘で従業員組合が要求する4%のベースアップ(ベア)に対し満額回答する構え。1人当たりの賃上げ率は、賞与や新人事制度による増額を含め10%超となる予定。三菱UFJ銀行も10%程度の賃上げを実施する方針で、賃上げ率は2025年度と比較して上昇する。
メガバンクの従組は2月16日までに全3組合が執行部案を固め、過去最高水準となる3~4%のベアを要求。3行が有額回答を示せば…
2026年2月27日号5面 みずほ銀行・政投銀、GHG削減貢献量 普及へ、セミナーで知見共有
みずほ銀行と日本政策投資銀行は2月3日、企業などが製品・サービスを通じて社会にもたらす温室効果ガス(GHG)削減インパクトを指標化した「削減貢献量」をテーマにセミナーを共催。東京都内で開き、大手企業や地域銀行の関係者など約50人が来場した。
セミナーでは、大手企業を中心に関心の高まる「削減貢献量」の定義や算定方法、指標の普及に対する金融機関の役割について、専門的知見を持つ両行関係者が講演。「スコープ1.2・3」の概念が浸透するGHG排出量との違いや開示企業の広がりにも触れ…
【写真】「削減貢献量」の国際標準化など課題を共有したパネルディスカッション(2月3日、経団連会館)
2026年2月27日号7面 蒲郡信金、住宅ローン実行が倍増、サポート強め若手成長
【名古屋】蒲郡信用金庫(愛知県、岡本聡哉理事長)は、若手職員の機動力を生かした住宅ローン推進が好調だ。2025年度は4~12月に726件・185億円を実行。件数・金額ともに前年同期の2倍を超える。そのうち300件以上は、入庫7年目以内の若手職員による獲得だ。
2025年3月末時点では、同信金の融資残高に占める住宅ローンの割合は20%程度。岡本聡哉理事長は伸ばす余地があると考え…
【写真】活動の進ちょくを確認する蒲郡信金花田支店の次長(左)と担当者(1月19日、豊橋市内)
2026年2月27日号10面 特集 地方創生2.0に挑む(5)
■宮崎銀行、再造林通じ Jクレ創出、脱炭素と資源確保を両立
【鹿児島】宮崎銀行は、県内の森林所有者から森林経営を受託し、無償で植林や樹木の保育を行う事業の実証実験を2025年から開始した。造林で新たに生じる二酸化炭素(CO2)吸収量をJ-クレジットとして申請、企業へ販売するなどして費用を回収する。
宮崎は県土の70%以上が森林で、スギ素材生産量は34年連続日本一。伐採後の再造林で、脱炭素化と森林資源確保を実現できれば…
【写真】現地視察する宮崎銀行経営企画部サステナビリティ推進室の調査役代理(左、2024年5月10日、宮崎銀行提供)
2026年2月27日号16面 特集 金融機関による婚活支援の現在地、未来へつながる縁結ぶ
一見、金融機関の実務と対極に見える「婚活支援」。少子高齢化と人口減少が進むなか、後継者不在という事業承継問題の解決や成婚後の住宅ローン、ライフステージ取引の創出など波及効果は大きい。結婚相談サービス「77(なな)結び」を展開する七十七銀行子会社の「七十七ヒューマンデザイン」(庄司大志社長)や婚活サービス大手のIBJ(東京都)と連携する名古屋銀行、帯広信用金庫の子会社が運営する結婚相談所「おびしんキューピット」(秋元康伸所長)の事例を紹介する。
■地域の持続性を確保
婚活支援に乗り出す最大の理由は、単なるマッチングの提供を超えた「地域の持続可能性の確保」だ。
おびしんキューピットは、かつて地域に存在したお見合いを促す「世話焼き」の役割を担い、新たな家族の創出を活性化の基盤と捉える。七十七ヒューマンデザインの庄司大志社長は、成婚カップルから生まれる子どもを「77結びベイビー」と呼び…
【写真】相談者に77結びを紹介する佐藤早紀マネージャー(1月19日、七十七ヒューマンデザイン)
2026年2月27日号17面 特集 九州5県の地銀、出向で磨く専門スキル
【福岡】銀行員にとって出向はキャリアの岐路だ。取引先支援に求められる専門性が高まるなか、外部で知識や経験を身に付けキャリアを広げる出向バンカーの存在感は増している。銀行を飛び出したからこそ得た学びを経験者に聞くとともに、人事部に出向者選抜の着眼点を尋ねた。
■十八親和銀行、洋上風力 魅力伝える
地域経済成長産業推進グループの中村諒主任調査役(37)は、2024年4月から、長崎大学の研究開発推進機構に出向中。同大学が代表の「産学連携洋上風力人材育成コンソーシアム」で…
【写真】長崎大学の教員らと洋上風力を視察する十八親和銀行の中村諒さん(左手前、長崎大学提供)
2026年2月27日号20面 朝日信金神明支店、持ち帰り案件 即検討、スピード対応で信頼構築
朝日信用金庫神明支店(今清水健支店長=職員13人うち渉外5人)は、上司と部下、支店と本部・支援機関の連携によるスピード対応を重視。渉外担当が持ち帰った案件は解決策を即検討し、回答するなどして顧客との信頼を築く。2025年度上期個人部門では純新規獲得件数特別賞と、個人業績表彰の両方を入庫2、3、4年の担当者3人が受賞した。
文京区をはじめとする営業エリアは、土地価格が高く富裕層が多い。今清水健支店長は2023年4月に豊島町支店の営業次長から着任。異動直後から新規開拓に重点を置き…
【写真】取引先の課題などをミーティングで共有し、意見交換する職員(2月4日、朝日信金神明支店)