深海探査機・江戸っ子1号プロジェクトの事務局を務める東京東信用金庫(澁谷哲一理事長)で2月6日、2013年度「ニッキン賞」の表彰式が行われた。日本金融通信社の水嶋久和社長が澁谷理事長に賞牌と副賞(50万円)を贈呈。探査機の開発相談を機に企業・大学・独立行政法人と連携、壮大な研究開発体制を築き、2013年11月、深海約8千メートルの探査が成功。産学官金ネットワーク実現に尽力し、中小企業の技術を集め探査機の商品化や事業化に道を開いたことは、金融機関の社会貢献活動の模範になると評価した。澁谷理事長は「大変な名誉です。今後、事業化につなげることが課題」と語った。
水嶋本社社長(右)から賞牌を受ける澁谷理事長(左)。中央奥は同席した桂川コーディネーター。
中央にあるのが深海探査機“江戸っ子1号”(2月6日、東京東信金理事長室)
東京東信用金庫理事長
澁谷哲一氏
東京東信用金庫理事長 澁谷哲一氏
授賞理由
東京東信用金庫は2009年5月、取引先から受けた深海探査艇開発の相談を機に、企業・大学・独立行政法人の連携、壮大な研究開発体制を築いた。2011年4月に「江戸っ子1号プロジェクト推進委員会」を発足。プロジェクト管理と技術統括、資金管理面などを担当し、2013年11月に深海8千メートルの探査に成功。産学官金のネットワーク実現に尽力し、中小企業の技術を集め、今後の探査艇の商品化、事業化などに道を開いたことは極めて意義深く、社会貢献活動の模範として高く評価される。
金融機関が国民大衆とともに発展していくため、金融機能の開発、経営の合理化などへの貢献、社会貢献活動、行職員の称賛に値する善行などを顕彰し、奨励することを目的とする。