43回目となる2019年度「ニッキン賞」の表彰式が、2月13日に行われた。日本金融通信社の伊保研一社長が亀有信用金庫本部で矢澤孝太郎理事長に賞牌(しょうはい)と副賞(50万円)を贈呈した。
亀有信金は大手・中堅企業OBの経験豊富なシニア人材(新現役)と地域の経営課題を持つ中小企業をマッチングする地域金融機関主催の「新現役交流会」を全国金融機関に先駆けて開催。業務提携するシグマバンクグループ(東栄信用金庫、亀有信用金庫、小松川信用金庫、足立成和信用金庫)の支えもあり、この3者交流モデルは全国の地域金融機関に広がった。
伊保社長は「取引先企業の相談に応えることは信頼につながり、地域、中小企業、金融界の大きな発展になる。全国にさらに広がることを望んでいる」と称えた。
亀有信用金庫理事長
矢澤孝太郎氏
亀有信用金庫理事長 矢澤 孝太郎氏
授賞理由
亀有信金は、2009年6月に中小企業庁の新現役チャレンジ支援事業を活用し、大手・中堅企業OBのシニア人材(新現役)と地域の中小企業をマッチングする地域金融機関主催の「新現役交流会」を初開催。同信金を含めた都内信金(東栄、小松川、足立成和)のシグマバンクグループの支えもあり、継続して開催。この3者交流モデルは礎となり全国の地域金融機関に広がった。こうした活動は地域の中小企業の課題解決に加えて、地方創生の観点からも大きく貢献するものとして高く評価される。
金融機関が国民大衆とともに発展していくため、金融機能の開発、経営の合理化などへの貢献、社会貢献活動、行職員の称賛に値する善行などを顕彰し、奨励することを目的とする。