46回目となる2022年度「ニッキン賞」の表彰式が2月24日、ひろぎんホールディングス(HD)本社で開かれた。日本金融通信社の宮岸順一社長が、ひろぎんHDの部谷俊雄社長に賞牌(しょうはい)と副賞(50万円)を贈呈した。同社は、20年10月に合併によらない自主独立型の持ち株会社として設立。「地域総合サービスグループ」を掲げ、地域のコンサルティング、人材支援、DX(デジタルトランスフォーメーション)支援などの子会社を立ち上げた。グループ経営に完全にシフトし、銀行業務以外にも、業務や事業を拡大。地域や顧客のニーズを追求する「マーケット・イン」の具現化を進めている。22年4月に、ひろぎんHD社長と広島銀行頭取の兼任を解消し、専任体制に移行。グループ会社それぞれの役割を整理し、事業の高度化を図った。宮岸社長は「グループ全体で地域総合サービスを高度化しており、地域経済活性化への積極的な取り組みは社会的にも高く評価されるモデル」とたたえた。
ひろぎんHD社長
部谷俊雄氏
ひろぎんHD社長 部谷 俊雄氏
ひろぎんHDは、2020年10月に合併によらない自主独立型の持ち株会社として設立。「地域総合サービスグループ」を掲げ、地域コンサルティング、人材支援、DX支援などの子会社を立ち上げた。グループ経営に完全シフトし、銀行以外にも業務・事業を拡大。「マーケット・イン」の具現化を進めた。22年4月にひろぎんHD社長と広島銀行頭取の兼任を解消し、専任体制に移行。それぞれの役割を整理し、事業の高度化を図った。組織風土の改善では「褒める文化」の醸成に注力。チャレンジによる失敗を評価する脱・減点主義を浸透させた。地方銀行における新たなグループ経営として先鞭(せんべん)をつけた点が高く評価される。
金融機関が国民大衆とともに発展していくため、金融機能の開発、経営の合理化などへの貢献、社会貢献活動、行職員の称賛に値する善行などを顕彰し、奨励することを目的とする。