45回目となる2021年度「ニッキン賞」の表彰式が2月9日、北國フィナンシャルホールディングス(FHD)本社で開かれた。日本金融通信社の宮岸順一社長が北國FHDの杖村修司社長に賞牌(しょうはい)と副賞(50万円)を贈呈した。
同社は、傘下の北國銀行を中核に十数年前から確固たるシステム戦略のもと、最新テクノロジーを積極的に採用。いち早くデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んできた。自グループで蓄えたノウハウを取引先企業などにも還元することで、地域全体のDXにも貢献。前例にとらわれない数々の先駆的施策は、地方銀行のIT利活用に新たな可能性を示した。
宮岸社長は「DXの活用により組織や働き方、企業文化が変革されてきた。新しい時代における地方銀行の地域貢献のあり方としても大変参考になるモデル」とたたえた。
北國FHD社長
杖村修司氏
北國FHD社長 杖村 修司氏
北國FHDは、北國銀行を中核に十数年前から確固たるシステム戦略のもと、最新テクノロジーを積極的に採用。いち早くデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んできた。自グループに留まらず、蓄積したノウハウを取引先企業などに還元して、地域社会全体のDXにも大きく貢献している。2019年5月に国内銀行で初めてEC(電子商取引)モールを開設。21年5月には国内初のフルバンキングシステムのパブリッククラウド移行を実現したほか、システムの内製化も着実に進めている。前例にとらわれない数々の先駆的施策は、地方銀行による新たなIT利活用の可能性を示したとして、高く評価される。
金融機関が国民大衆とともに発展していくため、金融機能の開発、経営の合理化などへの貢献、社会貢献活動、行職員の称賛に値する善行などを顕彰し、奨励することを目的とする。