42回目となる2018年度「ニッキン賞」の表彰式が、2月14日と15日に行われた。日本金融通信社の伊保研一社長が滋賀銀行本店(15日)で高橋祥二郎頭取に、東京都新宿区の第一勧業信用組合本店(14日)で新田信行理事長に賞牌(しょうはい)と副賞(50万円)をそれぞれ贈呈した。
滋賀銀は17年11月に地方銀行で初めて「SDGs(持続可能な開発目標)宣言」を行い、主催の起業塾や商談会などを通じて、取引先企業や地元産業界へのSDGs周知を積極化している。伊保社長は「金融界で先駆的な活動を行うだけでなく、ビジネスとして展開している」と称賛した。
第一勧業信組は16年2月以降、全国の地域金融機関や自治体など、業態・業種を超えて多角的に連携協定を拡大。物産展の開催といった活動で東京発の地方創生と地域間の資金循環に取り組んでいる。伊保社長は「明日の金融機関の一つの形」とたたえた。
滋賀銀行頭取
高橋祥二郎氏
滋賀銀行頭取 高橋 祥二郎氏
授賞理由
滋賀銀行は2017年11月に地方銀行で初めて「SDGs(持続可能な開発目標)宣言」を行い、実現に努めることを公表した。18年以降、専用融資商品の取り扱いや同行主催の起業塾、商談会などを通じて、取引先企業や地元産業界に対するSDGsの周知活動にも積極的に取り組んでいる。こうした活動は銀行界で先駆的であり、業界内の関心を高めることにも貢献するなど高く評価される。
第一勧業信用組合理事長
新田信行氏
第一勧業信用組合理事長 新田 信行氏
授賞理由
第一勧業信用組合は「東京発の地方創生」を掲げ、信用組合はもとより、地域銀行や信用金庫、地方自治体など業態を越えた連携協定を拡大。東京での物産展開催、都内在住者の地方不動産売却、農業ファンド組成など、地域間の資金循環に取り組んでいる。こうした活動は、協同組織金融機関の精神に基づき、互いに連携・協力して地域社会の発展に大きく貢献するものとして、高く評価される。
金融機関が国民大衆とともに発展していくため、金融機能の開発、経営の合理化などへの貢献、社会貢献活動、行職員の称賛に値する善行などを顕彰し、奨励することを目的とする。