月刊金融ジャーナル2021.8
『顔』
ブラックロック・ジャパン 有田 浩之 代表取締役社長 CEO
『新本店拝見』
高鍋信用金庫
「さわやかな空間」演出
地域銀行の存在意義は、どこにあるのか。コロナ禍における社会構造の変化は、人々の生活・消費の姿を大きく変え、金融サービスにもニューノーマルへの順応を迫っている。
DXの行き着く先は、地域の概念を飛び越えた、新たな世界かもしれない。行政は、将来を見据えたビジネスモデルの変革を促し、取引先支援を通じた構造不況からの脱却は待ったなしの状況だ。そして、生き残りをかけた再編の流れは、すでに始まっている。
もう前例、慣習の踏襲は通用しない。2021年度の地域銀行総特集は、この問題意識に立ち、地域銀行の視点で捉えた3つの方向性を検証した。
Part Iでは、従来の常識に置き換わる、新たな変化、サービス、組織の有り様を見た。Part IIでは、フィンテック事業者との連携、DXがもたらす変化のインパクトを考察、そしてPart IIIでは、前例にとらわれない全国地域銀行の先進事例を検証した。
「脱 前例」の実行には何が必要で、どのような将来をもたらすのか。
識者とともに探っていきたい。
コロナ禍に伴う生活環境の変化は、地域銀行のビジネスモデルに大きな影響を及ぼしている。それは、これまで銀行が立脚してきた装置産業的な収益構造から脱却し、顧客に視点をあわせた、新たな金融サービスの創造を意味する。
社会全体がニューノーマルに移行した先にある、地域銀行を取り巻く新たな常識とは何か。総特集Part Iでは、この点にフォーカスし、足元で生まれるサービス・組織の変化を展望していきたい。
金融DXの本質とは何か。Part IIでは、今、地域銀行の最重要課題とも言える、DXへの対応に焦点を当てた。単なるIT導入による作業の効率化が、DXのあるべき姿と考える銀行員はいないだろう。業務のデジタル化を進め、様々な顧客情報をデータ化し、顧客ニーズの所在を浮き彫りにする。データビジネス実現に向けた抜本的な構造改革こそ、金融DXの本質であり、地域銀行はその方向へ大きく舵を切ろうとしている。
フィンテック事業者との連携・協業もその実現のためにあるが、専門家に寄りかかる姿勢ではなく、地域銀行が主体的、能動的に、新たな分野で連携に取り組むためのポイントとは何か。地域銀行の金融DXの現状と、そこに浮かぶ課題を検証する。
全国の地域銀行では、環境の変化に対応するため、どのような施策に取り組んでいるのか。Part IIIでは、6つの先進的事例をピックアップし、前例にとらわれずサービス進化を目指す試みを紹介する。
全国銀行のOHR (2021年3月期)
全行合算で前年比5.66ポイント減
業態別上位行
スクロールで全体をご覧いただけます。
大手行 | 地銀 | 第二地銀 | |
---|---|---|---|
1位 | 三井住友信託(53.38%) | 山口(38.80%) | もみじ(52.05%) |
2位 | あおぞら(54.56%) | 福岡(51.25%) | 徳島大正(64.15%) |
3位 | 三菱UFJ信託(56.71%) | 千葉(55.00%) | 西京(65.10%) |
第239回
琉球銀行 川上 康 頭取に聞く
引当金積み増しで
顧客支援を万全に
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