月刊金融ジャーナル2023.10

月刊金融ジャーナル2023.10

月刊金融ジャーナル2023年10月号

月刊金融ジャーナル2023.10

『顔』
 投資信託協会 松下 浩一 会長

『サステナブルチャレンジ』
 環境にやさしいZEB認証店舗 【愛媛銀行】

総特集 協同組織金融機関 収益源の多様化を探る

 少子高齢化が加速する日本社会。
 取引先企業を支え、地域に住む人、経済、社会に持続的成長を促すことが、地域金融には求められている。
 信金・信組・労金・農協などの協同組織金融機関も、取引先、そして地域社会との共生に向け、自らのビジネスモデルを変革し、収益源の多様化を急ぐ必要がある。
 対談、論考、先進事例のほか、地域金融を学ぶ学生のレポートも交え、協同組織金融機関を取り巻く課題を整理していきたい。

Part I Cross Talk 【編集部】

 自らの利益、経営効率よりも地域の課題解決を優先する信用金庫。地域社会がサステナビリティー(持続可能性)を追求するためにも、相互扶助を基本理念とする信用金庫の存在、役割は欠かせない。
 総特集Part Iでは、全国の信用金庫を会員とする「信用金庫のセントラルバンク」である信金中央金庫の柴田弘之理事長と、格付け会社などでアナリストとして活躍し、名古屋商科大学教授も務める大槻奈那さんに「地域の課題を解決するために信金中央金庫が目指すこと」について、対談してもらった。

  • 柴田 弘之・信金中央金庫 理事長と大槻 奈那・名古屋商科大学 教授
  • 柴田 弘之・信金中央金庫 理事長 × 大槻 奈那・名古屋商科大学 教授
    地域の課題を解決するために 信金中央金庫が目指すこと

Part II 再考 ビジネスモデル

 協同組織金融機関がその持続的経営を確立するために、必要な変革とは何か。
 銀行や株式会社にはない協同組織としての特徴。そこで差別化を見いだすにはどうすればよいのか。
 収益源の多様化が求められる中、そのビジネスモデルにも進化が問われるだろう。
 差別化、狭域高密度、DX。様々な切り口から、協同組織金融機関の在り方を再考していきたい。

  • 差別化 メンバー・顧客を主体とする 価値共創と共創イノベーション基盤の確立
    【日本大学 長谷川 勉】
  • 狭域高密度 強みとしての狭域高密度経営
    【神戸大学経済経営研究所 家森 信善】
  • 顧客接点とDX 信金・信組における収益の確保とDX
    【産業能率大学 新井 稲二】
  • 労金の課題 労働者・市民に寄り添う労働金庫
    【明治大学 小関 隆志】
  • 農協の課題 JAの金融サービスの今後を考える
    【中央大学 杉浦 宣彦】

Part III 創業支援の最前線 【編集部】

 地域経済の新陳代謝において、創業支援は不可欠な要素だ。
 信金・信組の最前線では様々な工夫で、新たなビジネスの誕生を伴走支援している。
 地域の明日につながる最新事例を紹介したい。

  • 帯広信金
  • 会津商工信組
  • 多摩信金
  • 長野信金
  • 浜松いわた信金
  • 愛知信金
  • 碧海信金
  • 萩山口信金
  • 高松信金

Part IV 大学生が提言 信金・信組が果たす役割

 大学で金融論を学ぶ学生に協同組織金融機関のこれからの役割、あるべき姿などについて論じてもらった。
 協同組織金融機関は営利を目的とせず、会員や組合員の相互扶助を重視した非営利組織である。
 地域を支える、地域に根差した金融機関であることは同じであっても、株式会社として株主価値の向上が求められる地方銀行、第二地方銀行との決定的な違いと言える。
 地域、地域住民の関わり、地域コミュニティーが希薄化する中、互いに助け合う相互扶助を理念とする協同組織金融機関が、現役大学生の目にどう映っているのか。若い世代の提言を真摯に受け止めたいと思う。

  • 立命館大学 経済学部 播磨谷 浩三 ゼミ
    信用金庫のあるべき姿についての考察
  • 日本大学 商学部 相澤 朋子 ゼミ
    協同組織金融機関の今日的役割

ランキング 【編集部】

  • 全国銀行の決算比較 (2023年3月期)
    一人あたり業純、三井住友銀行が首位

最前線

  • 『Women's power』
    北国銀行 執行役員 カスタマーサービス部長 井上 純子
    予期せぬ転機、柔軟に対応【編集部】
  • 『地域産業を興す』 栃木県
    LRTを中心とした宇都宮市の街づくり
    【あしぎん総合研究所 中三川 卓】
  • 『Digitalな目線』
    BusinessTech 三浦 一大 代表取締役CEO
    金融機関のDX支援にデジタルの「形」を提供 【編集部】

TREND

  • 『SENSEreading 2023』
    中高年の孤独と地域金融機関の果たす役割
    【センスクリエイト総合研究所 藤原 裕之】
  • 『Financeを“再発明”しよう〈実践編〉』
    DXで「金融の先生」が増えれば「貯蓄から投資へ」は進む
    【スマートプラス 下田 暁】
  • 『おかねの文化人類学』
    独自の貝貨 ~ラバウル現地報告(2)~
    【三重大学 深田 淳太郎】
  • 『World be Cashless〔銀行店舗〕』
    キャッシュレス決済の進展に伴う変化(米国編)
    【日本アイ・ビー・エム 安留 義孝】

コラム

  • 『あの日あの時』
    雲外蒼天(うんがいそうてん)
    【清水銀行 頭取 岩山 靖宏】
  • 『ニッポンの探訪金融史』
    銀行員の待遇
    【青山学院大学 落合 功】
  • 『ブック・レビュー』
    サステナブル経営とサステナブル金融の接続
    【小野塚 惠美 著 編集部】
  • 『支店経営アラカルト』
    コンサルティング技法を習得せよ!
  • 『今日の問題』
    「年収の壁」 時代にそぐわない第3号被保険者制度の廃止を
    【国際医療福祉大学 稲垣 誠一】

TOPIC

  • 『今日の問題』
    投資助言システム利用の法的留意点
    【富山大学 平野 真由】

LESSON

  • 『業務改革の鍵』 業務のリデザイン
    シェアードサービスの考え方
    【コーポレイトディレクション 津川 弘行】
  • 『GREEN』
    サステナブルファイナンスと地域金融
    【エミネントグループ 小野塚 惠美】

地域とともに

第265回
岩手銀行 岩山 徹 頭取に聞く
新事業展開で活性化を実現へ

特別インタビュー

  • 新NISA、息の長い取り組み必要
    金融教育機会、さらなる拡大を

    【投資信託協会 松下 浩一 会長】

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  • 北浜グローバル経営

その他

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  • 『バックナンバー』(2023年4月~9月)
  • 『クリエート』
     何を買っても安い国
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