2026年6月12日号1面 金融庁、早期警戒制度見直し、人口減照準 改善命令も
金融庁は7月中にも早期警戒制度を見直す。地域経済の成長に影響する人口動態などを踏まえたシナリオに基づいて検証し、必要に応じて業務改善命令を出せる枠組みを加える。最低自己資本比率(4%)を下回る蓋然(がいぜん)性が高ければ資本増強も求められるようにする。地域銀行や信用金庫などと合理的な予測を踏まえた対話を通じ、将来にわたる健全性の確保につなげたい考え。
6月8日、新たな枠組みを盛り込んだ地域金融機関向け監督指針案を公表した。改正案には将来の人口動態や金利リスクなどを踏まえた合理的なシナリオを設定し…
2026年6月12日号2面 金融界、総会前の情報発信強化、動画や事前質問活用
金融界はこれから本格化する定時株主総会に向け、個人株主との対話の充実に取り組んでいる。事前質問の受け付けは、3メガバンクグループなど多くの金融機関が株主向けサイトなどを通じて実施。社長メッセージ動画を配信するなど、情報提供を強化する動きも出てきた。
事前質問の受け付けは、もともとはコロナ禍で来場抑止策を取る中での代替手段として導入。その後は総会当日に限らず対話を充実させる手段として広がっている。三菱UFJ信託銀行が6月に総会を開く企業について調査したところ…
2026年6月12日号3面 金融界、IP事業へ投融資加速、コンテンツ産業を支援
金融界で知的財産(IP)事業への投融資が加速している。映画製作などのコンテンツ領域を中心に、欧米の手法に基づく資金調達の整備が進む。政府が2033年の目標として掲げるコンテンツ産業の海外売上20兆円の達成には、金融機関による資金供給がかぎとなりそうだ。
映画の海外展開を見据え、経済産業省の支援事業を受託したのは三菱UFJ銀行だ。デットファイナンスの整備に向け…
2026年6月12日号5面 群馬銀行、証券子会社でトレーニー、「銀証」強化し最適提案
群馬銀行は、グループ一体による預かり金融資産業務の強化に向けて、子会社のぐんぎん証券との連携を加速する。2026年度中にも行員が同証券で高度なコンサルティングや証券業務を学ぶトレーニー制度を導入。現場レベルで「銀証連携」意識をさらに浸透させ、顧客の全資産を把握して最適な提案につなげる「全資産アプローチ」を強める。
同行は顧客ニーズに応じて最適な販売チャネルにつなぐ体制を敷いており、高度な運用を求める富裕層はぐんぎん証券に送客している。新たなトレーニー制度は3日間の日程で…
2026年6月12日号7面 三島信金、食育ライブで接点強化、子育て世代の取引拡大
【静岡】三島信用金庫(静岡県、高嶋正芳理事長)は、静岡県御殿場市出身のシンガー・ソングライター「トマト兄さんちゃす」による食育ライブを通じて、子育て世代の取引拡大を目指している。5月から年間を通じて三島市内の26幼稚園・保育園などで食育ライブを開催。地域の子どもやその親世代との関係を構築した上で、子ども用の普通預金口座の契約が条件の「さんしんKidsライブ」を企画し、口座獲得につなげる。
トマト兄さんちゃすは、野菜を題材にした歌や踊りで御殿場市を中心に人気を集める。2025年4月17日~8月29日、当人のライブと取引拡大を連動させたテストマーケティングを実施し…
【写真】トマト兄さんちゃす(左)の歌と踊りを楽しむ園児ら(5月14日、三島市立錦田保育園)
2026年6月12日号10面 改革の旗手 伊佐真一郎・りそなHD代表執行役副社長グループCFO兼グループCDO
スマホを銀行に貫いた顧客起点
「スマホがあなたの銀行に」をキャッチフレーズに掲げ、2018年にリリースしたりそなグループの銀行アプリ。高い操作性が評価され、りそなホールディングス(HD)傘下の4行で8年間に約1037万ダウンロード。地域銀行でも導入先が増えている。その開発を陣頭指揮してきた。グループの成長のために不可欠だった「銀行がコンタクトできていない顧客層との接点拡充」「働く世代との接点拡大」を目指し、徹底的に“お客さま起点”にこだわり、開発した。
■「届かぬ層」を意識
オムニチャネル戦略部グループリーダーだった2016年初夏、翌2017年にスタートする次期中期経営計画の策定に向け…
【写真】伊佐真一郎・りそなHD代表執行役副社長グループCFO兼グループCDO
2026年6月12日号16面 筑邦銀行、“経営語れる”行員へ、MBA取得支援を強化
【福岡】筑邦銀行は、行員の経営学修士(MBA)取得支援を強化し、取引先と銀行経営の双方を「経営者の視点」で語れる人材育成を進める。受験費用も含めた制度を整え、コンサルティング収益拡大に向けた将来投資と位置付ける。
背景には、事業承継など提案型業務の拡大で、企業価値や財務構造を踏まえた提案が必要となったことがある。株価算定やデューデリジェンスなど実務知識の習得は不可欠で…
【写真】受講生にマーケティングの基礎を解説する長谷川彰男・金融コンサルティング部長(中央、4月8日、筑邦銀行本店)
2026年6月12日号18面 東邦銀行四倉支店、事業意欲を徹底サポート、自律型人材育て取引伸長
【仙台】東邦銀行四倉支店(佐藤浩樹支店長=行員12人うち渉外2人。パート2人)は、情報収集でニーズ発掘の精度を高めて法人取引を伸長している。佐藤浩樹支店長は自律型人材の育成に注力。コミュニケーションとチームワークを重視し、“やりがい”を実感できる職場環境を醸成する。取引先支援では、経営者の事業意欲への徹底したサポートで成果を上げている。
同店は福島県いわき市の最北に立地。営業エリアは建設・製造業が多く、複数の工業団地が整備されている。2011年の東日本大震災による原発事故の際は…
【写真】西本和寿・西本建設社長(右)から重機の説明を受ける担当者(中央)と佐藤浩樹支店長(5月19日、福島県広野町)