2026年4月10日号2面 政府・与党、成長戦略で年金・大学基金、オルタナ投資拡大へ
政府・与党は未公開市場の育成に向け、公的年金や大学基金の活用を検討している。ベンチャーキャピタル(VC)やM&A(合併・買収)を手掛けるファンドなどに投資する「オルタナティブ投資」を拡大する狙いで、今夏に策定する成長戦略に反映される公算が大きい。ただ、年金基金などアセットオーナーが果たす受託者責任との両立や専門人材の確保など課題は多い。
政府は4月2日、「新戦略策定のための資産運用立国推進分科会」を開いた。委員からは…
2026年4月10日号3面 西京銀行、企業価値担保権を活用、地域の課題解決で
【広島】西京銀行は地域の課題解決に企業価値担保権を活用する。5月25日の事業性融資推進法施行に合わせて、農業を営むスタートアップ、中森農産阿東(山口市)に企業価値担保権を設定する。これまで出資や融資のほか、行員が出向するなど、資金と人的の両面からサポート。県内農業従事者が高齢化し離農するケースが増えるなか、農地の受け皿となる役割を期待する。同行は2026年度内に介護事業者にも企業価値担保権を設定する方向で、「戦略的に活用していく」(松岡健頭取)方針だ。
■第1号、5月25日設定へ
中森農産阿東は、農業法人中森農産(埼玉県)のグループ会社。2025年4月に設立され…
2026年4月10日号4面 みずほFG、「銀信証」横断で承継強化、案件創出額2.5倍へ
みずほフィナンシャルグループ(FG)は2027年3月までに、みずほ信託銀行を中核とした承継支援の専門組織を立ち上げる。親族が経営権に大きな影響力を持つ「ファミリービジネス」領域に重点を置き、規模は十数人を見込む。2026年度の案件創出金額を2025年度比2.5倍まで引き上げる計画だ。
銀行・信託・証券を横断した組織「ファミリービジネス・マネジメントデスク」を設置する。人員の8割をみずほ信託銀行が…
2026年4月10日号5面 高知銀行、口座不正対策を強化、即時検知など対応急ぐ
【高松】高知銀行は、口座の不正利用防止に向けた対策を強化する。新システムの導入で、利用者のログインや入力情報に基づき不正利用の疑いのある取引を検知。夜間・休日を問わず取引保留などを自動で即座に実行する。今秋をめどに銀行アプリの検知から始め、2027年度にはインターネットバンキング(IB)などにも広げていく。
新たに採用するシステムでは、IBやアプリの利用時にIPアドレスの位置情報が登録と異なる国を示すといった…
2026年4月10日号8面 特集 店舗活用最前線、金融業VS携帯ショップ、顧客接点を最重視
携帯電話大手が、リアルな接客拠点である「携帯ショップ」を活用した金融支援事業に注力し始めた。少額投資非課税制度(NISA)口座の開設支援事業を始めたNTTドコモは、メガ銀行の営業店より大規模の1000店規模で同事業を展開する方針。対する銀行側は、ショッピングモールなどに「入りやすさ」や「親しみやすさ」を意識した新タイプの支店を開設する流れを加速。ポイントや口座開設などのネットサービスを補完する役割を担わせ、既存店と両立させていく方針だ。
■ドコモ店頭でNISA
「今日はNISAに興味があって来られましたか。dポイントで積み立て投資もできますよ」。
1月に全国35店でNISA口座開設支援事業を始めたドコモ。府中店の男性店員は…
【写真】NISA口座開設方法を説明するドコモショップ府中店の担当者(東京都府中市)
2026年4月10日号10面 改革の旗手チーム編 地銀協の生活基盤プラットフォーム
半世紀ぶりの大事業実現
半世紀ぶりの全国地方銀行協会の大規模共同事業となった引っ越しに伴う手続きなどをワンストップで受け付けるサービス「ペンリィ」。実現をけん引したのが、運営会社「生活基盤プラットフォーム」の林敬恭社長(63)、海老塚崇取締役企画部長(55)、鈴木則光営業部長(58)、大川原香司業務部長(51)、前原港同部部長代理(42)の5人だ。サービスには地方銀行と第二地方銀行全行に加え、全国120超の信用金庫や一部メガバンクも参画を決めており、金融界全体を巻き込む取り組みに発展しつつある。
■「失敗できない」重圧
「(福岡銀行の)IT担当役員を務めた経験があったため、これは失敗できないと思った」。林敬恭社長は、構想が実現するまでの…
【写真】ペンリィの実現をけん引した生活基盤プラットフォームの(左から)前原港・業務部部長代理、大川原香司・業務部長、海老塚崇・取締役企画部長、林敬恭・社長、鈴木則光・営業部長(3月26日、生活基盤プラットフォーム)
2026年4月10日号16面 城北信金、女性総合職が10年で10倍に、「えるぼし」三つ星取得
城北信用金庫(東京都、大前孝太郎理事長)は、女性活躍推進法が施行された2015年9月以降、10年で女性総合職が366人と約10倍に、女性管理職は2.5倍になった。女性職員の登用拡大と働きやすい職場環境の整備を進め、2025年10月には女性活躍推進企業として厚生労働省から都内23信金で初の「えるぼし認定」で最高ランクの三つ星を取得。同年11月には子育て支援企業として「くるみん認定」も受けた。
2015年9月の女性職員に占める総合職は35人(8%)。女性管理職候補者の発掘・育成、職務領域拡大やキャリアパスの拡充などを…
【写真】情報交換するカスタマーグループの役席者ら(2月13日、城北信金本部)
2026年4月10日号18面 岩手銀行平舘・好摩・安代支店、再エネ・観光へ積極融資
中小企業向け16%増
【仙台】岩手銀行平舘支店、好摩支店、安代支店(結城公博支店長=行員3カ店計30人うち渉外13人。パート3人)は、再生可能エネルギーや林業、観光関連産業への積極的な融資で成果を上げている。2026年3月末の3カ店合計の中小企業向け融資残高は、前年同月比15.7%増の103億2300万円に達した。
結城公博支店長は2024年4月に着任。天然資源が豊富な岩手県八幡平(はちまんたい)市の地域特性を踏まえ、関連産業に積極的に…
【写真】遠藤忠寿・八幡平ネクストエナジー社長(左から3人目)から木質バイオマス発電所の設備について説明を受ける小松正人支店長代理(同4人目)、結城公博支店長(同5人目)、担当者(同6人目、3月24日、八幡平市)