2026年3月6日号2面 金融庁、CGコード改訂で規律減、攻めの「対話」強調
金融庁は2月26日、「コーポレートガバナンス(企業統治、CG)・コードの改訂に関する有識者会議」を開き、CGコードの改訂案を提示した。政策保有株の縮減や、株主総会で相当数の反対票が投じられた会社提案への対応、最高経営責任者(CEO)の後継者計画など、重要性を増した項目を格上げしつつ、これまでの改訂作業で膨らんだ行動指針の記述を半減した。
指針の根幹をなす規律「コンプライ・オア・エクスプレイン(順守するか、できなければその理由を説明する)」の対象を大幅に削減した一方で…
2026年3月6日号3面 国内銀行、“超低利”融資が解消、「0.5%未満」2年で76%減
国内銀行で、適用利率が年0.5%未満の超低利融資の縮小が鮮明になっている。日本銀行の統計によると、同融資残高は2025年末で約50兆円となり、この1年で62兆円(55%)減った。日銀がマイナス金利政策を解除する前の2023年末と比べると、減少幅は160兆円(76%)を超える。金融政策の正常化で基準金利が切り上がったことに加え、預金利息の増加といった資金調達コストの上昇に伴い採算重視の貸出姿勢に転換したことが、超低利融資の解消につながっている。
日銀が2024年3月に異次元緩和に幕を下ろしてから、間もなく2年。国内銀行の融資も“金利ある世界”へのシフトが加速している。日銀の利率別貸出金統計によると…
2026年3月6日号5面 愛媛銀行、「瓦の産地」からエビ養殖に挑戦、ブランド確立へ一翼
【高松】かつて「菊間瓦」の産地として栄えた今治市菊間町で、愛媛銀行は官民連携の地域再生プロジェクトに挑んでいる。地場産業とともに地域が衰退するなか、空き家・空き工場を活用したバナメイエビの陸上養殖事業が始動。人や企業をつなぎ、事業の具体化を支えるなど、ブランド確立に向けた大きな役割を担っていく。
転機をもたらしたのは1人の移住者だった。エビ養殖による地域おこしの場を探し、滋賀県から「今治市地域おこし協力隊」として菊間町に移り住んだ藤原敏光さんだ。
協力隊の動向にアンテナを張っていた菊間支店の豊田雄一支店長は…
【写真】養殖したエビを試食しながら展望について話し合う豊田雄一支店長(右)と藤原敏光さん(2月17日、今治市菊間町)
2026年3月6日号7面 岡崎信金、アカデミーで高卒育成、未来への土台築く
【名古屋】岡崎信用金庫(愛知県、田中秀明理事長)は2025年4月、高卒採用の職員を対象とする「おかしんアカデミー」を開校した。入校した職員は2年間、営業店で通常勤務することなく、金融関連の知識、地域の文化や歴史を学び、終了後には大卒初任給と同等の処遇が受けられる。業界でも珍しいこの制度には「本来の金融のあり方をきちっとわかる人材を一から育成していかなければいけない」という田中理事長の思いが込められている。
パーパス(存在意義)が共感を呼び、社員のエンゲージメントを高める風潮が強くなった2019年ごろ…
【写真】郷土の歴史など多彩な教養を学ぶおかしんアカデミー(2025年12月4日、岡崎信金本部)
2026年3月6日号8面 特集 関東甲信地区地銀の海外支援、地政学リスク下で伴走強化
地政学リスクの高まりを背景に、サプライチェーン(供給網)の見直しなど企業への影響が広がっている。一方で、国内市場の縮小を補おうと海外に成長機会を求めるニーズは根強い。世界情勢が不安定さを増すなか、取引先の海外ビジネスを伴走(ハンズオン)支援する関東甲信地区地方銀行の取り組みと展望を探った。
■目立つ撤退ニーズ
7割超の企業が地政学リスクで事業に影響または懸念――。2月中旬、日本貿易振興機構(ジェトロ)が公表した海外ビジネス調査で…
【写真】千葉銀行は取引先向けに「海外ビジネス展開セミナー」を開催。海外拠点長も登壇し、現地の情報を提供した(2025年10月6日、都内の室町ちばぎん三井ビルディング)
2026年3月6日号16面 琉球銀行、専門職に高報酬枠、部店長超え年収も可能
【那覇】琉球銀行は、働き次第で部店長より年収が増える新たなキャリアコースを設け、高度専門人材の登用を進める。専門スキルを発揮しながら、よりやりがいを感じてもらうことが狙い。2025年10月に3人を任命。2027年10月までに10人程度を見込む。
2025年4月に新設したコース「スペシャルパス」は、専門職向けに賞与にメリハリを付けたのが特徴。人事考課に応じた賞与の変動を大きくし…
【写真】顧客との面談前に支店行員(左)にPSSを説明するエキスパート(2月6日、北中城支店、琉球銀行提供)
2026年3月6日号16面 高知銀行、飲んで学ぶ土佐酒、10種比べ違い体感
【高松】“利き酒研修”で土佐酒を学ぼう――。「日本一お酒に寄り添う銀行」を掲げる高知銀行は2月21日、行員に土佐酒の特徴を知ってもらう研修を初開催。会場となった本店には、当初募集予定の20人を上回る30人が集まった。
研修は2部構成。第1部では高知県酒造組合で技術顧問を務める上東治彦氏が土佐酒の特徴について説明した。上東治彦氏は「土佐酒の特徴は淡麗辛口だが…
【写真】試飲カップに10種類の土佐酒を注ぎ、飲み比べる行員(2月21日、高知銀行本店)
2026年3月6日号18面 紀陽銀行新宮連合店、本業支援で実績積み上げ、観光ホテルの課題解決
【大阪】紀陽銀行新宮連合店(新宮、串本、勝浦各支店で構成、佐藤隆茂統括支店長=行員59人うち渉外22人。パート・嘱託23人)は、関西地区で宿泊客数2位を誇る浦島観光ホテル(和歌山県那智勝浦町)の改装や設備投資への支援をはじめ取引先企業の本業支援に取り組んでいる。同行のネットワークを活用して実績を積み上げ、2024年度は、目標の1.5倍に達した。
営業エリアは、若年層流出による労働人口の減少が加速。佐藤支店長は従来の貸出業務だけでは持続的な成長が難しいと判断する。
浦島観光ホテルは後継者不在などの課題を抱え…
【写真】松下哲也社長(左)からリニューアルオープン後の計画を聞く佐藤隆茂支店長(2月13日、ホテル浦島)