2018年7月27日号11面 特集・2018年3月期の平均年間給与、業務効率化で減少続く

銀行員の平均年間給与(平均給与)の減少傾向が続いている。本紙は2018年3月期の有価証券報告書をもとに大手銀行10行(ゆうちょ銀行を含む)、地域銀行86行の平均給与を調査した。18年3月期の96行の平均給与は、691万8千円で、前年同期比5万8千円(0.83%)減少した。2年連続の減少となる。ベースアップ(ベア)を見送る動きが相次いだほか、働き方改革の取り組みの浸透やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入により事務量削減や業務見直しなどの抜本改革が進み、時間外労働の削減による残業手当が減ったことなどが要因。トップは3年連続の三菱UFJ信託銀行で859万7千円。18年度も多くがベアを見送ったほか、ITなどを活用した業務効率化の一層の進展が予想されるため、19年3月期も減少トレンドは続く見通し。
【写真】平均年間給与額が3年連続トップの三菱UFJ信託銀行の本店(東京都千代田区)
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