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2023年6月23日号2面 実像 開花期迎える広告ビジネス、データ循環モデル構築へ

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千葉銀行が参入した広告ビジネス

 「全く関心がない地域銀は1、2行だろう」――。80行程度と広告事業の参入を協議した野村総合研究所マーケティングサイエンスコンサルティング部の松本崇雄部長が明かす。広告事業は2021年11月の改正銀行法施行で、銀行本体でも可能な業務として明確化され、大手行やインターネット銀行の参入表明が相次ぐ。23年度は地域銀の参入が増える見通しだ。銀行が持つ消費者からの信頼を強みにする新ビジネスは開花するのか。事業を通じて実現を目指す将来像に迫る。
 ■事業会社を買収
 業務範囲が拡大されたからと言って参入は簡単ではない。契約を書面で行わないケースがあるなど、銀行ビジネスと異なる商慣習が多い。また、取引先にマーケティングを指南するノウハウも必要になるなど、障壁は低くない。
 広告企画・制作を手掛ける企業を買収し…


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