2025年8月22日号6面 信金、地公体向け貸出復調、金利上昇で先行き不透明

信用金庫の地方公共団体向け貸出が、国内金利の低下やコロナ関連融資への対応によって減少した時期を脱して、回復傾向にある。信金中央金庫地域・中小企業研究所によると、2024年度末の信金の地公体向け貸出残高は、23年度末比4%増の5兆4390億円となり、2年連続で前年度末を上回った。特に、資金需要が乏しい地域では、有価証券など比較的高リスクの運用を避け、地公体への融資を選択しているとみられる。ただ、今後は金利上昇に伴って需要が低下する可能性もあり、先行きが見通しにくい環境となっている。
2000年度末残高と比較すると、24年度末は4.6倍となった。預貸率が低い地域では、地公体に資金が…
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