2022年10月21日号2面 地域商社がつくる商機(上)生産者と消費者つなぐ

先行する地域銀行に続いて、信用金庫でも地域商社の立ち上げや設立に関与するケースが増えてきている。取引先企業の販路拡大支援とともに、地域活性化が目的だ。各地域商社は、強みである地元のネットワークを生かして事業を軌道に乗せたい考え。だが、同業他社との差別化や限られた経営資源の制約など課題は少なくない。試行錯誤しながら、新たな取り組みに挑戦する姿を追った。
■最初はすべて手探り
岡山県津山市。県北部に位置し、人口は約10万人。市内に本店を置く津山信用金庫は2020年10月、同市との共同出資で地域商社「曲辰(かねたつ)」を設立した。地元農業者の所得向上を目指して、農産物や加工品の販売を担う。
「何を売るのか、販売するためにどこへ持っていけばいいのか。すべてが手探りだった」。津山信金の元常務で、曲辰専務の森廣秀章氏は…
【写真】ビジネス交流会の会場で、開発したビールなどを紹介する曲辰の森廣専務(左、岡山市内、9月14日)
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