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ニッキン抄 2020.4.24

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 1994年に放映された日本テレビのドラマ「家なき子」に、強烈な印象を残したセリフがあった。「同情するなら金をくれ」である。安達祐実さん演じる小学6年生の主人公・すずの叫びは胸を打った。この年の流行語にもなっている▼そんな声を聞き取ったか。政府は4月7日に発表した収入減世帯を対象とした30万円給付案を取り下げ、公明党や野党が推す一律10万円支給する案に切り替えた。異例の補正予算組み替えは国民のためと思いたいが、ドタバタ感は拭えない▼そんな折、“アベノマスク”が届き始めた。大人を信じきれないドラマの主人公ならずとも「マスクを配るなら……」と思った方はいるだろう▼コロナ禍は、あらゆる業種に影を落とす。アルバイト先の休業で学費を稼げなくなった学生もいる。日々、事態は深刻化している。政府に望まれるのは、国民の声を正しく聞き取り、迅速に応えることだろう。国民を取引先に置き換えれば、金融機関にも当てはまる。2020.4.24


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