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ニッキン抄 2026.3.13

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 福島県出身の友人は首都圏の大学を卒業し、故郷に職を得た。2011年3月11日の東日本大震災では深刻な被害は免れたものの、福島第一原子力発電所の事故を受け、3人の子どもを連れ妻の実家がある関西地方に移り住んだ。先が見えないなかでの決断だった▼長男は当時小学生。成人した今、縁あって福島で農業を営む。15年の歳月は、少年が大人になり、かつて家族と暮らした地で自立するようになるには十分な長さなのだろう▼一方で「まだ15年」でもある。今も行方不明者は2500人以上に上り、心に負った傷が癒えぬ人も当然いよう。福島第一原発の廃炉作業は進展の兆しが見えず、故郷を追われた人たちの胸中はいかほどか▼先月、石巻、気仙沼、あぶくまの3信用金庫が震災特例に基づく公的資金を完済した。関係者の不屈の努力の賜物(たまもの)であろう。ゴールは誰にもわからないが、息の長い取り組みをこの先も見ていきたい。2026.3.13


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