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ニッキン抄 2020.11.27

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 その通達に社内はさぞ士気が上がっただろう。「功績少なからず……目録の通り賞与候」。三菱の創業者・岩崎弥太郎が英汽船との商戦に勝った社員の労に報い、年末賞与を出すとの朗報。時は1876年。日本初のボーナスが生まれた瞬間だ▼それから140年余り。多くの企業がコロナ禍との戦いで劣勢に立ち、冬のボーナス削減を強いられている。みずほ証券の予測では、企業1人当たり支給額は前年比8.5%減。金融危機後の2009年冬以来の落ち込み▼一方、コロナの影響で収入が減った個人には12月から債務を減免する特例措置もできた。金融界は困窮する顧客に利用を促してほしい。「業績上向き、賞与復活」――。経営者がそう宣言できるまで時間はかかろう▼こちらは“実感なきボーナス”にも見える。29年半ぶりの高値圏にある株価。超低金利で行き場のないマネーが瞬間的に向かっているのでは……。ボーナスは「一時金」とも言う。中身が気になる。2020.11.27


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