2024年8月9日号10面 改革の旗手 みずほFGグループ執行役員危機管理担当・河本哲志氏

システム障害の教訓を風化させない
2002年の3行統合直後、2011年の東日本大震災発生時に続き、2021年に三度目の大規模システム障害を起こしたみずほ銀行。基幹システムにとどまらず企業風土まで抜本的な見直しを迫られるなか、みずほグループの「危機管理担当」に就いた。「顧客優先の事後対応が重要」と、部署の垣根を超えた事前対策に力を入れる。顧客に多大な迷惑をかけてしまったことを忘れてはならないと、自らの発案で異例のシステム障害「展示室」を設けた。
■起こるはずがない
「定期預金のシステムが動かない」。2021年2月28日・日曜日。在宅中に第一報が舞い込んだ。当時は当局担当の責任者である企画管理部長。「障害は休日の定期預金。影響は…
【写真】みずほフィナンシャルグループ グループ執行役員危機管理担当・河本哲志氏
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