2025年7月11日号1面 金融“正浄化”(上)、“近すぎた距離”の代償、地元疲弊「明日は我が身」

いわき信用組合の巨額不正融資事案は、地域経済の疲弊に苦悩する金融界の潜在的課題を映す。業況不芳企業への「追い貸し」や、権力集中化を背景とした依存体質がけん制機能を鈍らせ、長期に及ぶ不正の温床を醸成。対面関係を重視し、地元を支えてきた地域金融機関は、組織内外の距離感を再考する場面に差し掛かる。
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「“明日は我が身”と感じたトップは少なくないだろう」。いわき信組の不正事案に関する…
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