2024年10月4日号8面 やさしいニュース解説 日銀の市場とのコミュニケーション
未踏の正常化・言葉に漂う「怖さ」
日本銀行の金融政策が大きな転換期に入っています。「マイナス金利」「イールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)」に代表される異次元金融緩和は幕を下ろし、国債購入減額や段階的な利上げを進めています。そうした未踏の正常化において重要度を増すのが、日銀の市場とのコミュニケーション(対話)です。経済や物価の現状をどう捉え、政策はどこに向かおうとしているのか――。日銀の「情報発信ツール」が金融政策の“本音”に迫るカギとなります。
■なぜ日銀は「市場と対話」するの?
「物価の安定」を使命とする中央銀行は、その役割を果たすべく、金融取引のベースとなる政策金利を調節しています。ただマーケットが…
【写真】会見で「追加利上げ」の判断理由を説明する植田和男総裁(7月31日、日本銀行本店)
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