ニッキン抄 2025.7.4
立川志の輔さんの新作落語「伊能忠敬物語―大河への道―」は、郷土の偉人の大河ドラマ化プロジェクトを任された千葉県香取市役所の職員が、実現へ奔走する姿を笑いあり涙ありで描く。映像化を直談判した俳優の中井貴一さん主演で映画化もされた▼「大河」「朝ドラ」は、内容のみならず経済効果も耳目を集める。舞台となる自治体が弾き出す経済波及効果は作品ごとに違うものの、お金に換えられない認知度なども加味すればその影響力は大きい▼「大河」化もされた「近代日本資本主義の父」渋沢栄一翁が、新1万円札の肖像となって1年。数々の功績を残しながらも、同時代の偉人に比べ一般の認知度は高いと言えなかったが、それも過去の話になりつつある▼折しも金融業界にとってこの1年は、業績が上向く半面、不祥事も目立った。渋沢翁が訴えた「論語(道徳)」と「算盤(利益)」の両立を改めて考える機会にしたい。2025.7.4
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