ニッキン抄

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 「備え」を辞書で引く。「用意、準備」に加え、「特に敵の来るのを待ち受けて兵を配置すること」とある。豪雨、台風、地震。日本列島を襲う災害という難敵には、まさに心強い陣立てが必要となる▼生活拠点となるのが、まちの避難所だ。いつ利用するかも知れないと思い、先週末に東京都内の高山小学校であった避難所の体験会に参加した。家族連れや高齢者、身障者の姿も見られ、前回の3倍の住民が集まった▼「食料・日用品の受け取り方は」「医療救護の優先順位は」「体育館でのゴザや毛布の使い方は」。要所を的確に教わり、心構えを強くした。最近は店舗を避難所に開放する金融機関も増え、住民の安心が広がる▼一方、人はとかく天災被害を忘れがち。東京大学名誉教授の畑村洋太郎氏いわく、事故や災害の記憶が失せる時間には法則性があるそうだ。個人は「3日、3カ月、3年」、組織は「30年」、地域は「60年」。減災の最大の敵だろう。2018.9.14


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