ニッキン抄 ６月８日号 東京・三鷹の商店街に一風変わった古本屋がある
東京・三鷹の商店街に一風変わった古本屋がある。最近、近くに住む知人を訪ねた際に見つけたのだが、店内に入ると店員はおろかレジも見当たらない。「野菜の無人販売」を思わせるセルフ形式だ▼2畳程の小スペースにはビジネス書から芸術、料理などさまざまな本が棚に並ぶ。買いたい時は“ガチャガチャ”に代金を入れる仕組み。ユニークな無人古本屋を営む店主は中西功さん。大手IT企業に勤めるサラリーマンである▼趣味で集めた蔵書を地域の人へ気軽に手に取ってもらおうと5年程前から始めた。本業とは無関係のようだが、兼業を通じて「同じジャンル（古書店）の第一人者とも知り合え、本業の仕事の依頼にもつながっている」という▼大手企業の副業解禁が広がる。先般、本紙が読者に行った調査では「勤務先が認めたら副業・兼業をするか」の問いに、約半数が「する」と答えている。解禁に備え、自身の歩みを“棚卸し”してみても良いだろう。2018.6.8
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