2023年6月9日号2面 実像 観光×金融(上)コロナ禍をバネに新たなステージへ

コロナ禍で、大きな打撃を受けた産業の一つが観光業だ。行動制限で人流が途絶え、宿泊施設などは営業の縮小や休業を余儀なくされた。事業継続を図るため、早期希望退職を募ったケースも少なくない。しかし、2022年秋以降、国の支援策などの効果もあって、日本人宿泊者数は回復基調にある。23年春のゴールデンウィークは、コロナ禍前の人出を超えた観光地もあった。こうした勢いを一時的なものにせず、継続的に地域へ呼び込む仕組みや体制が一段と重要になっている。全国各地の取り組みや、地域金融機関によるサポートの現状を取材した。
■「海の京都」で観光客増
ここは京都府北部。22年10月からの水際対策緩和や海外からの個人旅行解禁で、同地域の一部では観光客数の回復が好調だ。日本三景の一つ、天橋立がある宮津市と、旧海軍ゆかりの施設が残る舞鶴市の合計宿泊者数は…
【写真】インバウンドの早期回復に向け、21年9月に海外の旅行会社とオンライン調印式をした海の京都DMOの森屋社長(当時、海の京都DMO提供)
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