2024年8月16日号12面 特集 「佐渡島の金山」世界遺産登録、地域活性化の起爆剤に

【新潟】新潟県佐渡市の「佐渡島(さど)の金山」が7月27日に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された。国内26件目で新潟県では初の登録となる。27年にわたる草の根の活動が実を結び、江戸時代に確立した世界でも稀(まれ)な手作業による金銀生産の価値が認められた。全国各地からもたらされた文化や海・山の幸といった佐渡島の魅力にスポットが当たる。佐渡市は人口が5万人を割り込むなど少子高齢化が進行しているが、活性化の起爆剤として世界遺産への期待は大きい。
■世界で稀な手作業生産
「佐渡島の金山」は西三川(にしみかわ)砂金山(真野地区)と相川鶴子(あいかわつるし)金銀山(相川金銀山と鶴子銀山、相川・佐和田地区)の二つの遺跡群で構成される。同時代、諸外国では機械による採掘が進んだが…
【写真】パブリックビューイングで登録決定の知らせを受け喜ぶ関係者ら(7月27日、きらりうむ佐渡)
ニッキンのお申し込み
ご購読のお申し込みは、インターネット・FAXで受付けしております。
申込用紙をFAX(03-3237-8124)またはお近くのニッキン支社・局までお送りください。