2025年1月17日号10面 改革の旗手 森嶋篤男・岐阜商工信用組合会長、初の優先出資完済に道筋

【名古屋】日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)、全国信用協同組合連合会を経て2014年に岐阜商工信用組合に入組。専務、理事長として、個ではなく「組織」として強い信組を目指し、改革を進めてきた。高めの金利でも積極的な融資姿勢で事業先を開拓、預貸率は70%を超える。全信組連からの優先出資完済も視野に入り、「『しょうしん』は再生モデルの一つ」と呼ぶ信組関係者もいる。
■「紆余曲折」の40年
「40年で、ようやくちゃんとした金融マンになれました――」。
2024年6月、8年務めた理事長職を細野克也氏に渡した総代会でのあいさつだ。稀有(けう)なキャリアを経て岐阜商工信組で中小企業金融を突き詰めた氏ならではの言葉だった。
1978年東大卒業後に入行した日債銀では…
【写真】金属加工業の工場を訪問する森嶋篤男会長。理事長時代に多くの経営者と親交を深めた(2024年11月14日)
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