2019年10月11日号1面 新連載・くすぶる深掘り(上)意見割れる政策委員会

リーマン後の「円高」トラウマ
欧米が再び金融緩和にかじを切るなか、日本銀行の“次の一手”に注目が集まっている。足元では金融政策決定会合ごとに追加緩和への議論が熱を帯び、マイナス金利の「深掘り」も俎上(そじょう)に載る。いまだ遠い物価目標の達成へ追加緩和も辞さない構えだが、6年半に及ぶ異次元緩和政策による金融機関の収益悪化など副作用も大きい。「物価」と「金融システム」の安定を図る日銀。苦悶(くもん)の政策判断の時期が迫っている。
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「短期政策金利を引き下げることで…
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