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ニッキン抄 2019.4.12

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 「経済効果は1兆~2兆円」「ATM改造費1台30万~100万円」。2002年8月の新紙幣図柄発表を伝える本紙記事である。政府は4月9日、20年ぶりに紙幣を刷新すると発表した。ちまたでは、その効果を巡り議論百出している▼1万円札の肖像には、日本資本主義の父と呼ばれ、日本初の銀行「第一国立銀行」を設立したことでも知られる実業家・渋沢栄一が採用される。金融界と縁ある人物への刷新を喜びたいところだが、そう単純にいかないところが悩ましい▼金融機関は、ATMの改修などで相応の出費を迫られる。前回より収益環境は厳しい。キャッシュレス化の波もある。紙幣刷新がATM戦略の転機になる可能性は大いにある▼渋沢翁に、5千円札の津田梅子、千円札の北里柴三郎。実業・教育・医療それぞれの分野で近代化の礎を築いた3人は、5年後に紙幣として登場する。その頃、国内のATM地図がどう変貌しているかは予想もつかない。2019.4.12


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