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ニッキン抄 2019.11.15

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 「あか抜ける」。辞書には「洗練される、粋である」とある。視察した欧州で青年が見た要人のハット帽子姿は、そんな光景だった。後に国内初の製帽会社を設立する。日本資本主義の父、渋沢栄一である▼第一国立銀行など500超の会社設立に関わった渋沢は帽子文化の普及にも貢献した。そんな“ダンディズムの開拓者”にも「あか抜けた」と映るだろうか。金融界で、通年ノーネクタイや服装の自由化が増えている▼スーツ一辺倒から軽装スタイルへの切り替えは「柔軟かつ自由な発想につなげる」「活発な職場づくり」が狙い。今年はメガバンクから地域金融機関まで導入が広がり、“カジュアル元年”の様相だ▼一方、最近の意識調査ではカジュアル化に8割が賛成も、3人に1人が「悩んでいる」という。スーツ着用歴の長い中高年が毎日選ぶ大変さは目に浮かぶ。ある管理職から聞いた。「職場でユニクロの服がかぶった」。あか抜け度合いも悩ましい。2019.11.15


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