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ニッキン抄 2020.2.7

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 欧州旗には青地に金の星が12個描かれている。1955年、欧州評議会で欧州のシンボルとして定められ、EU(欧州連合)も採用した。12は「完璧」や「統一」を表す。加盟国数とは関係せず、英国が離脱しても旗は変わらない▼経済は違う。フォンデアライエン欧州委員長は離脱後の英国と良好な関係を築きたいとしながら、「加盟国ほど良くはなりえない」と述べた。移行期間が終了すれば、英国の得意分野である金融をはじめ、多方面で変わる恐れがある▼さらなる分断の深まりも懸念される。英国内には、離脱派と残留派の対立が残る。スコットランドでは、英国から独立を求める声が再浮上してきた▼欧州旗の星は当初、15個や14個を主張した国があった。議論の末、反目を止め12個に収まった。円環状の星の配置には「連帯」や「調和」の意を込めた。その貴さを感じるのは欧州市民に限るまい。世界のあちこちで「対立」や「分断」の影がちらつく。2020.2.7


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