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ニッキン抄 2020.3.6

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 時がたつのは早い。東日本大震災の影響で、入学式もままならぬなか小学校に入学した子供たちは、間もなく中学校を卒業する。卒業式は笑顔でと願っていたところに、新型ウイルスが現れ、それすら奪おうとしているから心配になる▼震災の年は金融機関の入社式も様子が違った。いくつかの東北地区金融機関は、入社式を5月に行っている。本紙の縮刷版を見返すと「地域のために何事にも積極的に取り組みたい」などの声があった。ありきたりに見えても、その裏には復興に貢献したいという熱い思いがあったに違いない▼異例の入社式に臨んだ若人の大半は今や30代に入った。経験を積み、成長したことだろう。思うようにならないもどかしさや、復興の難しさを味わったかもしれない▼被災地は9回目の3.11を迎える。インフラ整備は進んだものの、復興段階から卒業できたとはまだ言えない。未曽有の被害を目にし、誰もが強くした「支える思い」を持ち続けたい。2020.3.6


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