ニッキン抄 2021.3.26
「待ち遠しい 画面の向こうに ある御社」（第一生命これからサラリーマン川柳）。コロナ禍での就職活動を乗り越え、今年の新入社員がやってくる。歓迎会は難しそうだが、不安解消へ声かけは心がけたい▼入社式より一足先に2022年入社の採用活動が始まった。話題の一つは高額初任給だ。三菱UFJ銀行は、デジタルなど専門能力の高い人に、能力に応じて給与を支払う仕組みを導入する。可能性としては、1年目から年収1千万円もあると聞く▼大和証券も月給40万円以上の報酬体系を設ける。希少人材の獲得競争が、グローバルに激化している裏返しだろう。以前にも増して就活生の「ガクチカ」（学生時代に力を入れたこと）に価値がつく▼採用担当者は、金融の魅力をどう伝えるかが腕の見せどころ。小欄も援護射撃の一句を考えてみた。「貸しますよ 昔はお金 今、知恵も」。活躍の場が、従来の枠を超えて広がっている点はアピールポイントにできる。2021.3.26
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