ニッキン抄 2026.7.24
こわもてだが、動物好き。冷淡に見えて、熱血漢。印象の変化が大きいほど、その評価がより高まる「ゲイン・ロス効果」。似た現象を指す「ギャップ萌(も)え」なる言葉もあり、恋愛ドラマではおなじみだ▼ゲイン(得る)、ロス(失う)というからには、逆もしかり。良い印象を持たれるのは喜ばしいが、ささいなしくじりで評価を一気に落とした事例は、ちまたにあふれる▼金融機関の不祥事に対する世間からの風当たりが、ことさら強く感じるのは、高い信頼ゆえの反動だろうか。そう思いたいのはやまやまだが、多額の金銭詐取や経営陣主導の隠蔽(いんぺい)といった、しくじりと呼ぶには悪質な事案をみれば、反動だけとは言い切れない▼頻発する不祥事を特異なケースとせず、業界全体でいま一度、襟を正すべきではないか。「この銀行は金融機関なのに不祥事を起こしていない」。そんな冗談のようなギャップで評価を高めたくなければ。2026.7.24
ニッキンのお申し込み
ご購読のお申し込みは、インターネット・FAXで受付けしております。
申込用紙をFAX(03-3237-8124)またはお近くのニッキン支社・局までお送りください。


