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ニッキン抄 やはり座席はシニア世代が埋めていた

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 やはり座席はシニア世代が埋めていた。内館牧子さんの小説を原作にし、先週末に公開された映画「終わった人」。舘ひろしさん扮(ふん)する元エリート銀行員が定年退職後のリアルな人生を演じている▼「定年って、生前葬だな」。冒頭、主人公がつぶやくセリフ。社会から取り残された悲哀を感じながら、自分なりの生きがいを見いだしていく。定年世代ならずとも考えさせられる▼「定年」という言葉はネガティブな響きがあるが、培ったノウハウや人脈をもとに“再出発”する区切りともなる。巣鴨信用金庫を定年退職した村山幹夫さん(63)もその一人。経験を生かし、板橋区産業振興公社で地元中小企業の経営相談に奔走する▼昨年5月には、板橋区大山で老舗の酒屋を営む経営者にアドバイスし「ワインバル(酒場)」の開業を支援した。今では人気店に。相談業務を通じて「喜ばれることが幸せ。現役の時より忙しい」と笑う村山さん。「終わらない人」は楽しそうだ。2018.6.15


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