ニッキン抄 中学生の子供を持つ金融マンの家庭で
中学生の子供を持つ金融マンの家庭で、会話が増える“きっかけ”となりそうだ。2021年度以降、新たに採用される教科書のこと。ベースとなる新学習指導要領で「金融」が従来になく踏み込んで書かれているためだ▼中学校の社会科では「経済活動や起業を支える金融の働きが重要」などと役割を明記。さらに突っ込んで「フィンテックと呼ばれるIoT、ビッグデータ、人工知能といった革新的な金融サービスを提供する動き」に触れる箇所もある▼「大人に近いレベルまで理解を求めている」。長年、金融教育の普及に努めてきた金融広報中央委員会の岡崎竜子さんは「大きな変化」に驚く。各金融団体の努力のたまものだ▼6月には成人年齢の18歳への引き下げが決まった。新指導要領では中学校からクレジットカードの学習も加わり、消費者トラブルを早い段階から学べる。学校、家庭、地域で子供たちが社会を「生き抜く力」を養えるよう応援してほしい。2018.6.22
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