2023年5月12日号2面 実像 生保のコロナ禍3年、問われた「社会的使命」

累計1兆2千億円超。2023年3月末までに生命保険協会加盟42社が新型コロナウイルス感染を理由に契約者へ支払った死亡保険金と入院給付金の合計だ。政府方針に従い、病床ひっ迫回避の観点から「みなし入院」患者も入院給付金の支払い対象とした結果、短期間に支払いが集中した。社会的要請に応えた意義は大きいが、新たな課題も浮き彫りになった。コロナ禍に追われた生保業界の3年間を総括する。
■入院給付金1兆円弱に
新型コロナの累計陽性者数は3374万人(厚生労働省発表、5月2日時点)に上り…
【写真】コロナ禍の3年間を振り返る生保協の稲垣会長(4月21日、生保協)
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