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2024年1月12日号11面 特集 考察「マイナス金利」 引くに引けず8年 限界露呈、仲介機能削ぐ

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 「解除」を視野に入れた議論が出始めた日本銀行のマイナス金利政策。2016年1月29日の導入決定から丸8年が経とうとしている。イールドカーブ(利回り曲線)の起点である短期の政策金利をマイナス圏に沈み込ませる非伝統策は、すでに低位だった金利水準を一段と押し下げ、政策効果に見合わない金融機関収益の悪化など多くの弊害を生んだ。異例の政策手段の長期化は、地域銀行や信用金庫の財務を金利変動に脆弱(ぜいじゃく)な構造に変え、ショック時に「取るべきリスクを抱えられない」といった先々の金融仲介機能の副作用を膨らませた。(多田弘樹)
 「引くに引けない状況が続いた」――。ある日銀幹部は、長期化するマイナス金利政策の実情を口にする。
 解除しても…


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