2024年1月12日号7面 やさしいニュース解説 なぜ売れてるの?「外貨建て保険」
今年は米国利下げで逆風も
「外貨建て一時払い保険」は、銀行による預かり資産営業の現場で、ポピュラーな金融商品の一つです。外国通貨で保険料の払い込みや保険金の受け取りを行う、貯蓄性の高い生命保険を指します。最近は、基軸通貨の米ドル建てが人気です。本紙が地域金融機関を対象に2023年度上期の販売実績を調査したところ、保険商品の銀行窓口販売(窓販)で最大の販売件数を占める一時払い終身保険商品のうち、約8割を外貨建てが占めました。売れ行きが好調な理由は、米国の利上げに伴って商品の魅力が増したからです。その一方で、外貨建て商品には為替リスクがあるので、為替相場によっては損をすることもあります。外貨建て保険を買う際の留意点や、今後の販売見通しについて解説します。
■そもそも、なぜ銀行が保険商品を販売しているの?
銀行が保険商品を売れるようになったのは、国が規制を緩めたからです。保険業法の改正により、…
【写真】銀行窓販といえば外貨建て一時払い保険商品がメインとなるほどに発展した
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