2019年10月18日号1面 台風19号、東日本に甚大な被害、金融機関15カ店休業

被災者支援、復旧急ぐ
大型で非常に強い台風19号は10月12日19時ごろに静岡県の伊豆半島に上陸し、その後関東・東北を縦断。大雨の被害は東日本の広範囲に及び、生活や経済活動に打撃を与えた。3連休明けの15日9時には5県で12金融機関・15カ店が営業休止に追い込まれた。ATMも128カ所で停止。政府は13都県の315市区町村に災害救助法を適用。金融機関は営業店の復旧作業や被災者への預金払い戻しなど緊急対応に追われている。(関連記事19面)
10月16日までに東日本を中心に55河川の70カ所超で堤防決壊が確認され、土砂災害も約170件発生。15日15時までに政府が確認した死者は47人、行方不明者は14人にのぼる。住宅は全壊34棟を含め992棟が破損。9962棟が浸水被害を受けた。約42万戸が停電、約15万戸が断水に陥るなど、甚大な被害が出た。大手損害保険会社は、保険金支払額の規模が9月に発生した台風15号の約3千億円(大手3グループ合計)を大きく上回り、過去最大級になると予測している。
金融庁は10月15日、相談窓口を設け、…
【写真】七十七銀丸森支店の駐車場では、自衛隊による近隣住民向けの給水作業が行われた(10月14日、宮城県丸森町)
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