2025年5月23日号10面 実像 陳腐化する内部リスク管理、行き届くかチェックの目

「金融機関で最も大切なお客さまの信頼を裏切り、深く反省している」――。金融機関で不祥事が発覚するたびに耳にするフレーズだ。近年では、これまで起こらなかった事案が相次いで露見し、世間の耳目を集める。会見などでの説明からは、顧客の資産や情報を扱う行職員一人一人の意識の希薄さが浮かび上がる。従来のリスク管理手法は陳腐化していないだろうか。監査体制を見直す時機が到来している。
■相互けん制に不備
2024年11月22日、三菱UFJ銀行の練馬・玉川支店で元行員が貸金庫の中身を盗み出していた事案が発覚した。2025年1月10日時点で…
【写真】三菱UFJ銀行の事案を契機に、貸金庫ビジネスを見直す動きが広がった(2024年12月16日)
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