ニッキン抄 2018.11.23
「1杯目は健康のため、2杯目は喜び、3杯目は心地よさ、4杯目は愚かさのため」――。痛飲を戒めることわざの一つである。度を超せば失うものがある。金融界でも時折、飲酒による不祥事は起きている。節度はわきまえたい。忘年会シーズンが近づく▼こちらは4杯目に手を出してしまった口だろう。過剰飲酒により乗務直前にヒースロー空港で日本航空の副操縦士が逮捕された。他の航空会社でも操縦士の飲酒トラブルが相次いでいる。多数の命を預かる責任をないがしろにし、空の安全を危うくする許しがたい行為だ▼働き方改革で知られる伊藤忠商事は、飲み方改革「110運動」を実践する。顧客との2次会は必要なら認めるが、社内の飲み会は1次会のみ、夜10時までを徹底する▼深夜まで飲むことは必ずしも商売の話につながらない。翌日の生産性は低下する。その考え方には一理ある。そもそも何かあったら「分かっちゃいるけど……」では、済まされない。2018.11.23
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