ニッキン抄 2019.7.5
休日の食卓で中学生の子供から受けた質問にドキッとした。「お父さんの給料って、いくら?」「ウチの貯金どれくらいあるの?」。隠す必要はないが、答えをはぐらかしてしまった▼わが家だけではなかろう。証券会社が成人男女約600人に行った調査で半数が「友人知人や家族と、お金の話をするのに抵抗がある」と答えている。一方の米国。例えば日本と同じブタの貯金箱でも硬貨の入り口が「ためる」「使う」「投資」「寄付」の4カ所あるなど、家庭・学校で金融リテラシー向上に熱心だ▼夏休みに入れば小・中学生への金融教育も増える。ケンブリッジ大学の調査では幼少期までの金銭感覚が大事らしい。“1億円の重さ体験”も楽しいが、「生きるための力」となる金融知識の習得にも工夫してほしい▼英国では知育を目的に仮想通貨などの「デジタル貯金箱」が登場した。お金の流れを学ぶのに、米巨大IT企業のデジタル通貨を使う日も来るのだろうか。2019.7.5
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