「ニッキンONLINE」創刊!
 
HOME > 「ニッキン」最新号から > ニッキン抄 > ニッキン抄 2021.3.12

ニッキン抄 2021.3.12

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 「手数」は「面倒」と同じ意味で使われる。「ご面倒をおかけします」より「お手数を」とした方が、やさしく感じる。ただ、下に「料」がついた途端、難しさが顔を出す▼時代の変化も踏まえて納得感ある水準を示さないと、そっぽを向かれる。証券界の手数料破壊に挑み続けた松井道夫・前松井証券社長には「自由化で駆逐されるのは、顧客が認めていないコストで成り立つ虚業」(同社HP回顧録)との思いがあったという▼40年以上変わらなかった銀行間手数料の引き下げが決まった。被仕向け銀行の受け取り分は一律に1件62円となり、3万円以上の場合、100円減る。各行の費用を加重平均し、割り出したというから、時を経て随分と「手数」は減っていたようだ▼顧客向け料金にどう反映させるかは、それぞれの判断。これを機に新たなビジネスモデルも考えてみたい。松井さんは「捨て去る勇気の先に、まだ見ぬ洋々たる世界が広がっている」とも言っている。2021.3.12


ニッキンのお申し込み

ご購読のお申し込みは、インターネット・FAXで受付けしております。

申込用紙をFAX(03-3262-2838)またはお近くのニッキン支社・局までお送りください。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事