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ニッキン抄 2026.1.9

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 作家の故井上ひさしさんは、中学3年生の一時期を岩手県一関市で過ごした。後年、人気作家となり多忙な日々を送りながらも、その時に受けた恩を返そうと、同地での文章講座で幾度もボランティアとして講師を務めたという▼井上さんは自身の行動を「恩送り」と表現した。直接返すのではなく、別の人に送り、その人がさらに別の人に渡す。「『恩』が世の中をぐるぐるぐるぐる回っていく」(「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」)。いわば善意の循環だ▼貧困や環境といった社会課題に向き合う金融機関がじわり広がる。こちらもぐるぐる回り、いずれは経済的リターンもある。ただ、即効性はなく、二の足を踏む経営者もいよう▼「金利ある世界」で高まった収益力を顧客からの「恩」とし、課題解決に「送る」と考えてはどうか。世界を見渡せば、新年早々不穏な空気が色濃く漂う。善意の循環はより大きな意味を持つ。2026.1.9


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