ニッキン抄 2022.4.29
アリの世界にもブラックな職場が存在する。「働きアリの法則」によれば、集団内の構成比は働き者が2割、凡(ぼん)庸(よう)が6割、怠け者が2割。ただ日本には280種類のアリがいて、この割合は一部にすぎない▼労働環境は巣の大きさと関係しているようだ。巣が巨大なハキリアリは95%以上が昼夜働き続け、3カ月で寿命を終える。一方、小さな巣で暮らす種族は3~4割がサボり、寿命は数年と長い。必ずしも勤勉な大組織だけが生き残るわけでなく、小集団も独自の生存戦略で種の存続に成功している▼人間社会の働き手は大型連休明けに体調を崩しがちだ。ある保険会社の調査では、4人に1人が入社・異動後に五月病を経験。真面目で責任感が強い人ほど要注意という▼新人の皆さんに怠け者から助言を一つ。心身に不調を感じたら働き者や充電たっぷりの先輩に甘える勇気を持とう。きっとまんざらでもない表情で手を差し伸べてくれる。2022.4.29
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