ニッキン抄 2022.11.4
近年、水を持つ天体が次々に見つかっている。地球外生命体の存在を期待させるニュースだ。太陽系では木星の衛星「エウロパ」、土星の衛星「エンセラダス」、冥王星などに液体の水があるという▼約400年前にガリレオが発見したエウロパには、9月に米国の探査機が最接近し氷でできた地殻とその下にある海を観測した。欧州宇宙機関が来年にも打ち上げ予定の探査計画には日本も参加する。壮大な水探しの競争が始まっている▼その貴重な水を満々とたたえた海では異変が続く。海洋プラスチック問題、海水温の上昇、乱獲による海洋資源の減少。いずれも人間の行き過ぎた消費行動が引き起こしたもの▼それらを資本の力で解決するブルーファイナンスが注目を集め始めた。陸地の環境保全を目指すグリーンファイナンスが今や花盛りだが、その海洋版となる。今後の投資先選びは海にすむ地球内生物にも思いをはせながら行うとしよう。2022.11.4
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