「ニッキンONLINE」創刊!
 
HOME > 「ニッキン」最新号から > ニッキン抄 > ニッキン抄 2022.12.9

ニッキン抄 2022.12.9

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 忘年会を開こうか控えようかいまだ逡巡(しゅんじゅん)する、コロナ下で3回目の師走を迎えた。以前は取引先との宴席も多かった銀行員にとっては隔世の感だろう▼年の瀬の恒例行事は歴史が古い。室町時代の皇族の日記「看聞(かんもん)日記」には既に「歳忘」の記述があり、年末の連歌(れんが)の会が盛況だった様子がしるされている▼貴族のたしなみだった連歌は、室町時代になると庶民の間で大流行。複数の参加者が即興で和歌の上の句と下の句を順々に詠んでいくライブ感や、点数制で勝敗を競うゲーム感覚が受けた。連歌を作る共同作業を「付合(つけあい)」と呼び、「付き合い」の語源とされる▼現代の意味するところは「水魚の交わり」から「呉越同舟」まで幅広い。冒頭の逡巡がてらに目にした調査(日本フードデリバリー)では、参加したい忘年会の条件は1位がプライベート、2位が少人数。職場開催はしばし見合わせ、行動制限がとけた今年は気の置けない友人らと旧交を温めるのも悪くない。2022.12.9


ニッキンのお申し込み

ご購読のお申し込みは、インターネット・FAXで受付けしております。

申込用紙をFAX(03-3262-2838)またはお近くのニッキン支社・局までお送りください。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事