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ニッキン抄 2025.2.14

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 先月行われた大学入学共通テストで、読者の方々には身近な選択問題が出た。額面100円・年利1%の国債を巡る会話文。「金利が2%になると……市場評価額は□□□(上がる・下がる)よね」。答えは後者だが、受験生には「やや難問」(進学塾)だったようだ▼入試にも登場するほど浸透してきた「金利ある世界」。もっとも文中の「2%」への倍増は仮定の話である。が、現実もそう遠い将来と言い切れなくなってきた。日銀の段階的利上げ方針を受け、長期金利の上昇が続く▼先週、日銀審議委員が講演で25年度後半に「最低1%程度まで利上げ」と発言。10年物国債利回りは1.3%まで上がった。1年前と比べ2倍近い水準だ。金融機関は金利リスク量を踏まえた運用戦略の見直しが急がれる▼さりとて貸出が大きく伸びる保証もなく保有高を積み上げる先も多い。それだけに市場急変など万一を想定した予習は抜かりなく。2025.2.14


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