2022年6月10日号2面 実像 岐路の債券運用~金利が上がる時代~(下)

調達コスト上昇、抜本転換迫る
米国の金利上昇を受け、2022年3月期に有価証券運用で多額の「損」を抱えた邦銀。大幅利上げは当面、続く見通しで23年3月期は傷が深まる可能性が高い。とりわけ、外債運用の元手となる「外貨」を市場調達に頼らざるを得ない地域金融機関は調達コストが急激に膨らみ、逆ざやになりかねない。運用戦略の抜本的な転換が迫られている。
■「損切り」か「逆ざや」
金利上昇局面に入ると、全年限の債券価格が一斉に下がる――。多くの金融機関は今春、債券運用の難しさに直面した。債券は…
ニッキンのお申し込み
ご購読のお申し込みは、インターネット・FAXで受付けしております。
申込用紙をFAX(03-3262-2838)またはお近くのニッキン支社・局までお送りください。