2023年7月28日号1面 地域銀行、50行超が引き当て見直し、信用リスクを精緻に把握

地域銀行で、融資先の信用リスクを精緻(せいち)に見積もるため貸倒引当金の計上方法を見直す動きが広がってきた。金融庁によると、足元で半数以上の56行が予想損失額を算定する期間の延長や、一定の取引先のグループ化に踏み切った。実質無利子・無担保(ゼロゼロ)融資を利用した事業者については多めに引き当てる枠組みを整えるなど、経営が行き詰まる企業の増加を見据えて経営改善支援に取り組みやすい態勢の構築を進めている。
埼玉りそな銀行を含む100行への調査で、2022年4~9月に29行が見直しの実施や方針決定を済ませている実態が明らかになった。22年3月までに見直した地域銀も…
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